2018年5月9日水曜日

エンターテインメント

初夏の陽気だった連休と打って変わり、昨日今日は冬の寒さに逆戻りだ。何事も一直線に進まないのが世の定めと言うことだろう。幸い比較的近年まで山歩きを少しやっていたので、着たり脱いだりは余り苦にならない。家も狭いので冬物衣類が未だむき出しで寝間の片隅にぶら下がっている。今日は冬物上着とズボンをはいて出かけ、小学校以来の友人に昼食をご馳走になった。

彼も奥さんの腰と膝の具合が悪く、昨日から2週間の予定で入院とのこと。彼も老々介護への不安が隠し切れない。少なくとも2週間はこちらと同じ運命だが、結婚したお嬢さんがすぐ近くにお住まいだそうで、夕飯はそちらに行けば心配はない。その分大分条件が良いが、彼は洗濯機の回し方が分からぬらしい。下着の果てまで洗濯するのを命令することに悩んでいるみたいだったので、現代の洗濯はそんな心配は全く無用と教えた次第。

彼の奥さんも退院してくると家の中で杖を突いてでも亭主に家事をさせない口らしい。「同年代であるから仕方ないだろうが、俺のこともあるよ。」で帰宅したら当分は休ませるよう、少し先輩面でアドバイスする。他はサンデー毎日を如何に楽しく過ごすか、娯楽の情報交換に徹したが、つまるところは散歩と読書である。彼の場合こちらより少し経済事情にゆとりがあるので、日帰り100キロ、経費1万円以内のポイントを探っているらしい。

西は熱海辺りまでたまに行くようで、昔から馴染みがある旨い飯屋を3軒くらい見つけているそうだ。アドバイスを求められて、日光鬼怒川方面とか奥多摩秩父方面とか幾つかのハイキングコースの話をしたが、残念ながらこちらは歩きが主な目的で放浪しているうえ、経費の件もあり適当な食い物屋が出てこない。しかし彼曰く「伊豆方面だって旨い魚はみな東京の市場に送られ、東京の美味いすし屋に比肩しうるすし屋なんか地元には無いよな。」

そこで話が変わり、昨日日比谷で食ったうまい昼飯と映画の話に移った。昨日観たのは「ホース・ソルジャーズ」だったが、大分前に観た「ペンタゴン・ペーパーズ」のタイトルがどうしても出てこない。飯屋はミッドタウン東京前の広場の反対側「かごしま遊楽館」地下の「麹蔵」そこで話題がまた変わり、最近読んで面白かった本になる。こちらは図書館通いの常連だが、彼は面白そうな本を買うか、自宅にある図書を何度でも読み返すようだ。とりとめの無い年寄り同士の会話自体が一種の娯楽である。

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