2018年5月17日木曜日

マスコミにおける虚実の判定

連休前からマスコミでも、モリカケ如き些末な事案にいつまで拘るのか、国会をサボって国民にとって重要な諸懸案の審議を妨害する野党、と言った論調が激しくなり、野党が白旗を掲げた格好で国会が一見正常化されたように喧伝されている。昨日参議院本会議で成立した「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律案」(地方議会選の候補者数を「できる限り男女均等」にするよう政党などに努力義務を課す法律)なんかも重要な諸懸案の一つと言いたいかも知らぬが、当方にはまるきりピンとこない。他にも10数本の法律が同時に成立しているが、ピンとこない意味では全く同じことだ。

テレビに登場する卑し気な解説者が「ウンザリとかいい加減にしろ」連発する根拠は何処にあるのだろう?安易に野党の尻馬に乗る訳にもいかず、今後再発を防ぐために徹底した改善策を講じるのだから、過去の過ちは忘れてやろうとの意味だろうが、マスコミの責任はそれで果たせるか?果たせる筈はない。マスコミの役割は国民の立場に立って政治を見ることが最重要であるべきだ。簡単に言えば当事者から少し距離を保ち、スポーツ観戦でもするぐらいの気持ちになれば好いではないか。時に与党、またある時は野党寄りになっても何の不自由も無い筈だ。

圧倒的多数の国民は支持政党があっても無くても、政治を遠くから観ている。遠くから見ると人間の本質が何となく分かるのが不思議なところだ。本当に正直な政治家が出現すれば一発で分かる。例えば野球選手、大谷翔平選手について中には好き嫌いはあるだろうが、大勢の俄ファンが増えているだろう。政治家は彼らと異なり、本質的なプレーはあまり報道されない。逆に自ら好んでテレビ出演をしたがる。この点やや芸能人に似ている。芸能人を真似る限り嘘と真の差が曖昧になる。総理や財務大臣はどこまでこのことが理解できているだろうか?

国民の多くは彼らの嘘をとっくに見破っている。ただそれは証明できないことも事実。嘘つき呼ばわりされた政治家が「嘘だと言うなら事実をもって証明してください。」と開き直れば一般人には証明する術がない。しかし本来マスコミは違う。数多くの取材源からオン・オフ取り混ぜた情報を持つのだから、嘘を暴くぐらいは大した手間ではないだろう。

調子付いた与党はこの勢いを駆って目玉と位置付けている「働き方改革法案」一式の強行採決を図るつもりのようだ。マスコミは嘘を見逃しても与党政権を安定させることが日本或いは自社又は個人にとって最優先事項との考えのようだ。マスコミは選択しない建前のようだが、国民には選択権が与えられている。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

明らかに証明できることはある。
・蓮舫の二重国籍
・玉木の獣医師会との関係
・山尾の不倫・ガソリン問題
こういうことを無視して自民ばかり責める左翼ブロガーが多い。
こういうスタンスでは誰からも信頼されないだろう。

senkawa爺 さんのコメント...

匿名さん
貴重なコメントを頂きありがとうございます。
私も気を付けたいと思います。