2018年3月23日金曜日

良い思いもしただろうが

権力を私物化したとの理由で韓国の前々大統領が逮捕された。韓国の政治や政党については何も知らないが、前大統領は既に逮捕されているので随分念のいったことだ。現大統領に対する支持率はかなり高いようだが、野党を応援する国民はこの事態をどう受け止めているのか、韓国人にちょっと聞いてみたい気もする。在日の韓半島の出身者・或いは2世、3世は多いらしい。

住まいする豊島区には(も?)外国人が非常に多く、一歩街に出たり店に入ると耳慣れぬ言語がやたらに飛び込んでくる。語感からどこのネイティブか聞き分けられないで、つい日本人と思って戸惑うことが多い。持ち物などから明らかに観光目的らしい人物はすぐわかるが、店で働く人たちや子供連れの人を見ると、彼らが何で態々日本に来ているのか不思議に思う時もある。確かに20世紀の終わり頃までは、日本はアジアの中では先進国らしい風情があり、第3国(禁止用語かな?)の人々から憧れの眼差しで見られていただろう。

しかし目まぐるしく変わる世界の中で、今や日本は経済的にもアジアの先進国とは言えない状態になってしまったことだけは間違いないようだ。なんで態々と思わぬでもない。とは言っても日本をGDPで遥かに凌駕する中国には、日本とは比較にならないほど大きな貧富の格差があるのは事実。どんなお金持ちでも一歩外に出れば、空気や景観は貧富とは無関係に全員が共有せざるを得ないから、住み心地はそれほど良くないのか?そんなことから日本が観光客に人気があるのは分る。

しかしここに住み着いて学ぶ価値があるのは何か?一見すると小ぎれいで、技術的にも優秀とされてきた日本製品やメーカーが、偽造や欠陥商品で化けの皮もはがれつつある。因果関係は分からぬが、恥ずべきことを覆い隠すのは国のトップ政治家も同じようだ。戦前に生まれた人間なので、どうしても韓半島人を見る時、上から目線になりがちだった。しかし、囲碁をするようになって、韓国人や中国人と少しずつ交際するようになって大分変った。先ず彼らの実力=頭の良さに敵わないと思い始めたことが最初。日本人だって決してバカではないはず。彼らが尊敬する日本人棋士もたくさんいる。

つまるところ、何国人であっても人間に大差はない、大差が生じるのは国ごとの社会システムにあるのではなかろうか。国の社会システムについてはこれまた複雑な要因が多すぎて、己ごときには優劣を論じることはできない。最近理解し始めているのは、政治指導者の力量がそれぞれの国家、社会に大きく作用するだろうとの思い。昨今の政治のドタバタを見て思うのは、総理を(で?)食ってきた安倍氏周辺の様々な人たち、これから幕引きまでの立ち居振る舞いである。

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