2017年12月8日金曜日

歴史認識12月8日

今日は開戦記念日、とは言わないか?昭和16年12月8日については1歳半だから残念ながら何一つ記憶が無い。現代なら1歳半ともなれば母のぬくもり以外に終生記憶に残ることもあるだろう。ともあれ、今や記念することは当然無いだろうが、日本人の大半は、嘗て我が祖先が今の中国における権益(植民地)拡大を巡ってこれに抵抗していたアメリカやイギリスに戦争を仕掛け、結果的に大敗北を喫したことを殆ど忘れ去っている。

忘れること自体は時の摂理と思えば非難には当たらない。ただ最近の世相が昭和初期に似てきていると言う人が多い。歴史に詳しくないので断言はできないが、もしそうであれば、即ち日本が70数年に亘り戒めていた軛を自ら外し、戦争に向かって進み始めているとするなら問題だろう。社会全体で少し冷静になって、問題の在りかを質し、改めるべきは改めるべきかと思う。

世直しについては何の力も無いので、今日思ったことを幾つか上げたい。先ず、歴史認識が一つである。開戦の火ぶたの一つ、真珠湾攻撃でアメリカ側に甚大な被害が出たのは知っていたが、「日本側は航空機29機が帰還せず、64人が死亡した。」と今朝の朝日新聞で初めて知った。

世の中には先の大戦を「自存自衛のための戦い」として肯定する人も多い。定期的に靖国参拝を続ける人には特に多いだろうと推測する。しかしこの人達の全員が、明治初期から続いた富国強兵の国策を全面的に肯定し、全く間違いは無かった、と断言する訳でもあるまい。逆に先の大戦を日本の政治判断の間違いと主張するいわゆる左翼系の人は、戦前の国策全てを否定するするのだろうか?そうではあるまい、国策とは関係無いかもしれぬが、戦前迄伝承されてきたの日本の文化には消してはいけない火が多いことを誰も否定できないだろう。

歴史認識も難しいが、保守と左翼も意味がよく分からない。時に共産党議員に投票したりする己は左翼かと自問すれば、否そうではないと答えたくもなる。では保守なのだろうか?たまたま昨夜のテレビで保守論客の長老とされる西尾幹二氏と安倍総理を思想面で支える補佐官衛藤晟一氏の論戦を聴いて思った。保守思想を突き詰めて考えると、「自主独立」即ち自分の頭で考える事と思い至った。
https://www.youtube.com/watch?v=Bpiw0vi5Ppo

己への答えはさて措き、今年の夏に長老の西尾氏が、産経新聞紙上で安倍総理に対して反旗を翻し、保身、臆病風、及び腰、裏切り…と激しい言葉で罵倒した意味がよく理解できた。衛藤氏の名前を出したので一言付言、日本会議の大幹部だそうだが、西尾氏に向かって反論できず、爺が余計なことを言うなと恫喝するばかりだった。

2 件のコメント:

tak さんのコメント...

私は右翼・左翼に関する話には腹が立つので、できるだけ見ない・読まないようにしているので、貴兄が我慢強くそれに関わっているのに心から敬意を持ちます。
頑張ってください。
最近枝野氏などもリベラル系保守だと言ってますね。
今上陛下のことは大好きです。

senkawa爺 さんのコメント...

takさん
いつもコメントをありがとうございます。
私も今上陛下を尊敬しています。
対する総理以下内閣の馬鹿どもの態度が無礼そのもので腹立たしい限りです。