2017年12月5日火曜日

未来の社会

世の中にも明るいニュースが少ないし、我が身は衰える一方でこれまたパッとしない。滅入ってばかりいても仕方ない。明るさを未来に求めても詮無いが、只でさえすっかり様変わりしていると思っているこの社会が、次の元号の時代は第4次産業革命で劇的に変わるらしい。あの世から見るのだからどうでもいいようなものだが、最近盛んに言われるAIという代物、これの意味が分かろうと分かるまいと、の影響で世の中が大きく変わることだけは間違いなさそうだ。

今現在その変化の真っただ中にいることを認識できることが一つだけある。例のグーグル社が開発したとされる囲碁ソフト(アルファ碁が固有名詞かどうか知らないが)が、昨年だったか今年になると、世界最強と言われる韓国人プロ棋士に勝利したことだ。この凄さだけは強烈なインパクトを小生にもたらした。今から15年程前だったろうか、個人企業主になった当時に、世話になった税理士さんから貰った囲碁ソフトを思い出したからである。

それまで機械と囲碁をする習慣が無かったので、早速やってみると明らかにこちら(1級か甘く見ても初段))の方が少し分が良いみたいで、すぐに飽きてしまった。当時もう少し強くなりたくて、当時は池袋の碁会所にも通って席亭(主人)の指導を受けたりしていた。この人は嘗てアマチュアの全国大会優勝経験者で、早稲田の理工学部で尚且つ囲碁部の主将だったらしい。囲碁の後に食事をしたときの話題がコンピュータに及んだことがあった。

当時将棋のソフトの進化がそろそろ話題になりかかっていた頃だったと思う。その時の席亭の言葉「囲碁の局面の変化はほぼ無限に近いので、俺を打ち負かすソフトは生きている間には出現しないだろう。」が印象に残っている。詳しくは忘れたが、変数が19の361乗だったかで、彼に言わせると、宇宙を埋め尽くすくらいの砂粒の量と同じ、と昔は言われたものだ。当方も感心しながら聞いていたが、多くのプロ棋士も似たように感じていたかもしれぬ。

それから暫くして、日本で開発されたソフトが日本のプロ棋士と置き碁(4子とか3子)でいい勝負をするようになったと聞いたと思ったら、上記の報道に接するまでがあっという間だった。要するにコンピュータの世界の発展速度はアナログ人生を歩んできた凡人のイメージを超えることだけは間違いない。大昔観た映画にアメリカの軍事コンピュータとソ連のそれが勝手に連絡を取り合って、人類に襲い掛かってくる設定があったような気がする。

コンピュータ同士が連絡取りあって、世界を平和に向かわせるソフトが開発されること願わずにはいられない。

0 件のコメント: