2017年12月4日月曜日

世は様々

年末と言うこともあり先月来同窓会の類が増えている。会社関係の集まりが無いので人と話をするのが大好き人間としては、学生時代の友人と語り合うのは大きな楽しみの一つでもある。齢77ともなるとお互いそうだろうが、昔の風情とは大分異なるところがあるのも興味深い。

今日の昼も竹馬の友とも言える友人と食事しながら話をした。彼が言うには奥さんのことが気になっているみたいだ。病気と言うほどではないようだが、膝の具合を悪くして好きなゴルフが出来なくなってなっているようだ。奥さんは5歳年下、お子さん二人は片付いて今や二人住まい。互いにこれからの人生について語り合っているらしい。

奥さんが常に主張するのは「お金の心配」らしい。そこで小生にお給金の渡し方など聞いてきた。彼は未だに給料を貰っている身分なので、年金暮らしの我が家のことなど参考にはならないと思うが、もしや、とでも思ったのだろう。月々の生活費は10万円と聞くとびっくりした様子だった。逆に聞き返すと、彼の宅では「月々30万円を渡していたそうだ。ところが奥さん曰く「貴方が亡くなった後を考えると不安でならない。」とのこと。

そこで彼は「俺が死んだ後は、前から言っているように○○銀行に〇千万円あって、口座番号から印鑑のありか、カードの暗証番号まで教えてあるではないか。」と説得したが、それでも不安そうだったので、今月からお給金を10万円上げることにしたとのこと。この奥方とは久しくお目に掛かっていないが、確かにゴルフなんぞご亭主よりうまいかと思うほど活発な奥さんだった。だけど、そのゴルフも膝の調子が悪いのでこのところさっぱりらしい。

それでも、ご亭主よりは長生きするつもりらしい。そこで彼氏に言ってあげた。
「今までのお給金の使い方がどうであれ、結構なことではないか。君だってもうそろそろお金の使い道が無くなりかけて困っているだろう。墓場に札は背負っていけない。嫁さんが代わりに使ってくれるなら有難いと思って大いに使ってもらえ。」全面的に理解が出来たような顔ではなかったが、兎も角うまい昼飯のご馳走に与ることが出来た。こうやって話しているうちはいいが、こちらを含めて誰から先に逝くかの方が問題だろうに。

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