2017年12月1日金曜日

虚しき年の瀬

朝から昼頃まで小雨で暗く重苦しい週末、誰かの終末でなければいいが。異常発言を連発するアメリカ大統領に代わって、比較的穏健な発言でカバーしていた国務相ティラーソン氏の解任が旦夕に迫ったと報じられている。氏自身の命とは無関係であっても、世界平和の命が旦夕に迫ったのではやりきれない。

もっと身近なやりきれなさもある。国会の予算委員会審議が昨日終わったと思ったら、今朝の新聞に「森林環境税」と「観光促進税」(出国税)という二つの新税の導入が固まった。と報道されている。政治の世界に与野党の馴れ合いがあるとは信じたくないが、予算委員会で総理大臣一家の無駄遣いを審議するのも結構だ。しかしこうも簡単に将来の増税が決まることについて、与野党を問わず政治家はどう考えるのだろう?

何度も書いたが減税しろとは言わない、せめて常に無駄遣いをやめることを政治の第一義にしてもらいたい。同様に考える人は多いと思うが、馬の耳に念仏のようで、新税や増税は入念に準備が進められている。5歳児だった終戦直後から高校を出る頃までだったろうか、周辺の禿山にどんどん植林が進み、針葉樹の林が出来ていったことを思い出す。当時は営林署が多く存在して、中から有名なスキーヤーが出たりしたものだった。

他には、冬来たりなば周辺の山々から立ち上る炭焼きの煙も懐かしい。森林環境税を国民から徴収して、ゴルフ場等のリゾート地開発やバイオマス発電とやらで伐採された森林を、今さら誰が面倒見ると言うのか。冗談もいい加減にしろ!で、増税分は全て防衛装備の買い付け費用とか、庶民と無縁の無駄遣いに回ると決まったようなものだ。テレビ中継されてる国会の予算審議とは一体何だったのか?

答弁者は用意された紙をを読み上げるが殆どすれ違い、詭弁とも言えないくらいご粗末な答弁の繰り返し。子供は見ないから良いとしたものでもないだろう。会計検査院も政権にとっては問題無いようだ。残るは検察だが、これもストーリーは出来ているらしい。政府にとっては我慢の4日だったかもしれぬが、これで今後も好き勝手が出来ると思えば安いものだ。白鵬ではないが鼻歌も出ようというところか。

侘しき小人の脳みその中では、嘗て小林旭がカバーして流行った旧「旅順高校」の寮歌「北帰行」が寂しげに流れているだけだ。~~夢は虚しく消えて今日も 闇をさすらう、遠き想い儚き望み、恩愛我を去りぬ 、今は黙して行かん、何をまた語るべき~~

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