人間関係を壊す最大の要因は殆どがお金の問題にあった。小さい頃から親の教えとして「友人は勿論、他人と金の借り貸しをするな」と教えられたと記憶するが、まさに不肖の子供。今でもそうだが、いつもオケラ同然の貧乏暮らしだが、何度か「チョット貸してくれ」と頼まれたことがある。友人であれば用立てられるものなら用立ててやりたいと思うし、頼まれたことを断るのも難しいことだ。そこで「貸したことは忘れろ」と言われても忘れられない金を出してしまったことがある。
だから貸した当方にも責任はあるが、結局これが仇となって借りた方からも疎遠になる。結果は先に書いたような不幸なことになってしまう。二度と会うまいと決めた彼らのことを考えると、借りるときから踏み倒すつもりはなかった筈だ。心ならずの結果だったと思うが、友人を失ったことは間違いない。「類は友を呼ぶ」とも言われるので、こうして交友関係を断った友がいたこと自体こちらにも大きな責任がある。
人によって人生哲学は様々だと思うが、振り返ると「人間関係を重視し、敵を作らず友人を多く持つことが人生の宝」と考えてきた。そして「お金」と言うお宝を少し軽く見すぎていたかもしれない。今さら乍ら親の教えが胸に沁みる。
ここ数日の報道で、日米両首脳の仲良き姿をこれでもかと言うほど見せつけられて、我が身を振り返る機会を得た。
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