2017年10月20日金曜日

二所ノ関親方

昨日も首都圏は冬の寒さだったが、思わぬニュースが飛び込んできた。元大関若嶋津が自転車で転倒して頭を打ち重体とのこと。未だ60歳、部屋では毎日若いものを指導し、協会では審判部長のバリバリの現役、普段から健康に気を使い体調も万全だったようだ。ただ毎日稽古の後に近くのサウナに自転車で通うのが日課で、昨日もその帰り道での事故だったらしい。通行人に発見されて救急搬送され、脳外科で5時間超の手術の結果、一先ず安定した状態とのこと。取り敢えず一命は取り止めたのは幸いだった。

自転車事故で思い出すのは前自民党幹事長の谷垣禎一氏。幹事長現役だった昨年の7月に趣味のサイクリング中に転倒し、頸髄損傷により入院して治療リハビリに励んでいると報じられていたが、結局今回の選挙に出馬せず、政界からの引退が決まってしまった。氏は1945年生まれだから二所ノ関親方より15歳年上ではあるが、やはり相当元気だった筈だ。そうでなければ、普段何するにもSP警官に囲まれ、黒塗りの車に乗っている人が態々ロードバイク何ぞ乗り回す筈があるまい。

何れにせよお二人とも普段から健康には十分注意し、自分のコンディションを常に確認していればこそ自信もあったろうし、当日はいつも通りの行動だったのではと推察する。周りの人誰もが、普段からお二人の姿勢の良さを羨んでいたと思う。部外者の小生にさえ、お二人は健康そうに見えていた。ところが思わざる報道に接して、改めて人体の経年劣化を思わざるを得ない。

普段から書いているように最近は健康オタクで毎日ひたすら歩いている。もっと若い時から訓練している親方にさえ、こんなことが起きるのだ。俄仕立てのオタク風情がどんなに頑張ってもたかが知れている。我が肉体、特に神経系統は自衛隊の航空機並みに金属疲労が進行している可能性が高い。歩き慣れた階段で躓いて手をつくことが増えてきた。平地でも躓くことはある。

平地や階段の上りで済んでいるうちはいいが、下りで転倒したらどうなるかを想像しないわけではない。しかしどうしても手すりに掴まりたくないのが、困りものだ。「転ばぬ先の杖」が大事な教えであることは知っているが、そろそろ自分の問題だ。

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