2017年10月12日木曜日

嘆き節<総選挙結果予想>

今朝新聞各紙が総選挙結果予想を一斉に発表した。それによると各紙とも似たようなことで、自民党は公示前議席を上回る可能性まであり、安倍氏の思惑通り自公政権の安定は揺るぎが無いだろうとのこと。今朝テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」でコメンテーターの玉川徹氏が「日本人て何だったのでしょうね。」と慨嘆しているのを小耳に挟んだ。どうも選挙前の世論調査で内閣支持率がが不支持率を下回ったり、安倍総理の信用できないとする比率が70%を超えていたことを思い出して怒っていたようだ。

気持ちはよく理解できる。それにしても「嘘も百回つき通せば真実になる」とはよく言ったものだ。公示前から党首討論や総理の演説を聞いていると毎度同じことを言い続けている。先の格言を信じて実行しているのだろうが、大成功と喜んでいることだろう。

今日の朝日新聞社説は見出しが「衆院選 安倍首相 説明になっていない」と掲げ、安倍政権の5年が問われる衆院選である。として以下のように言っている。『「一番大切なのは私が指示したかどうか」「国会審議のなかで私から指示や依頼を受けたと言った方は1人もいない」という。首相自身の指示がなければ問題ないと言いたいのだろう。 だが、それでは説明になっていない。』

要するに総選挙の大事な争点でありながら、総理の強弁ばかりがマスコミを通して国民に伝わり、肝心なことは何一つ説明もされず、事実関係の詳細は全く明らかになっていないと主張。『首相が国民に繰り返し約束した「丁寧な説明」はまだない。首相はどのように説明責任を果たすのか。それは、選挙戦の大きな争点である。』と結んでいる。これも正論だろうが、新聞の社説なんて読む人間は千人に一人もいないらしい。

小生もその他大勢の一人だが、今日は悔しいので偶々引用したまでのことだ。未だ投票用紙が配布されていないので、若干の変動はあるだろうが、野党勢力がものの見事に分断されたので、結果は似たようなことになるのだろう。安倍氏が「民意を得た」と自慢げに語る姿を想像するだけでも口惜しいことだ。しかし、どんなに悔しがろうと、まだ当分は安倍氏の暴走が止まらないだろうが、民意がそうであるなら仕方あるまい。

0 件のコメント: