2017年7月7日金曜日

梅雨明けは未だ先

梅雨の末期でもないのに北九州では集中豪雨で相当な被害が出ている。自衛隊の災害派遣は当然だが、政権幹部はこの事態をどうとらえているのだろうか。麻生氏は選挙地盤だけに心配そうなことを言っているようだが、聞こえてくるのはその程度。豪雨による地滑り被害は我が故郷信州には非常に多い。北小谷や南木曽等の本場には昔から「蛇抜け」「水抜け」伝説(山村では大雨で地面が水分を吸収する限界に達すると、斜面から逆に水が噴き出すことを「抜け」と言った)がかなり残っているようだ。

中でも1996年12月安曇郡の北小谷蒲原沢(姫川)で起きた土石流は14人もの犠牲を出している。当時国会は休会中だったかと思うが、建設大臣だった亀井静香氏は地元首長たちと一緒に即座に現地入りして、2日か3日間陣頭指揮に当たった話は地元で伝説化している。何でも村に1000億円かの復旧予算をたちどころに付けたそうだ。10数年後にアルプス登山で地元の旅館に前泊した際たっぷり聞かされたものだ。

総理大臣からして似たようなものだから仕方がないが、国会議員の先生方は夏休みで海外旅行などに忙しいのだろう。今朝の新聞には「稲田防衛相、豪雨対応中に一時不在、<政務>理由に」なんて見出しが躍っていた。やっと彼女も大臣を首になることが確定したみたいだが、罷免ではなくて内閣改造人事とのことだ。安倍首相は必死に支持率回復や憲法改正を考えているのだろうが、足元は火がぼうぼうの感ありではないか。

党内異分子の石破氏や岸田氏は何とか懐柔できても、一昨日の公明党の山口那津男代表の一声は些かきついだろう。記者会見で「政権が取り組む課題ではない。」憲法改正について強く牽制したようだ。公明党は国政でも都政でも与党でいることだけが至上命題の、鵺みたいで忌むべき政党ながら、今度の都議選で公明党の発言力が益々強くなったことだけは否定できない。野党第1党である民進党が、都議選の結果でも自民党より惨憺たる状況なので、今後日本の政治がどうなっていくかは心配でもあるが、なるようにしかならぬだろう。

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