2017年7月28日金曜日

辞任記者会見二件

昨日やっと民進党蓮舫代表が辞任を表明してくれた。これで民進党の劣勢挽回になるかどうかは別としても、トップが代わればその影響が組織全体に及ぶことだけは間違いない。彼女の希望通り吉と出ることを期して待ちたい。民進党の記者会見は政権に比べると相当オープンである。大手マスコミ以外のスポーツ紙やフリー記者からを含め全ての質問に真面目に答えたていた。彼女の日本語は大変明快で分かり易い。

7月2日の都議選大敗北以降約3週間掛かっているが、改めて真剣に全国の党員・サポータの意見に耳を傾け、東京に戻って役員各位の意見も聞いた結果行きついたところが幹事長野田氏の辞任。本人の言葉によれば、そこで立ち止まって丸1日(水曜日)一人で考えたそうだ。党を纏めたいと思って努力はしたが、自分が非力だったのでどうしても遠心力が働き、求心力を図ることができなかった。そして出した結論が、自分にはリーダーとして資質が不十分、もっと有為な人に代わってもらうことが党のため、延いては国民のためとの結論を得た。改めて1党員として勉強しなおしたい。要約するとこんな感じだ。

記者からは相当意地悪な質問もあったが、極めてさばさばしている。面白かったのはこれ。記者「民進党は足の引っ張り合いが伝統みたいもので、誰がトップになっても後ろから鉄砲玉が飛んできたりして、政策を纏めきることができないのではないか?」蓮舫「そんなことはありません。確かに個々の議員の意見は尊重しなければなりません。しかし私たちは議論を重ね、意見統一が難しいエネルギー問題や安全保障、憲法などについてあと一歩というところまで来ています。たまには後ろから鉄砲玉もあるでしょう。しかしそれは水鉄砲のようなもので、意見が統一出来ればすぐに乾いて消え失せるものだと思っています。」

辞任が遅きに失したとする人もいるだろうが、僅か10か月だ。彼女自身も党としても学ぶべきことが多かったと思う。これを契機に体勢を立て直し、野党共闘の実を上げることができればハッピーだろうが、共闘を嫌って離脱者が増えるかもしれぬ。それも運命で仕方がないだろうが、現政権を倒すことが遠のくのは残念なことだ。

一方で今日は稲田防衛相辞任の記者会見があった。こちらについては先日友人と会食時のネタに防衛相辞任を持ち出したら、「いや、彼女はずっとやっていてもらった方が分かり易くていいじゃない。」と言われ、ご尤もと思ったばかりだ。こっちの辞任の弁はコメントする気にもならぬが、これがまた政権延命に繋がるとすれば些かうんざりだ。アップが遅くなたが、明日長野に行かねばならぬので今夜中に上げる気になった。

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