2017年4月6日木曜日

理解不能

ボケてきたせいか、最近世の中で発生する事件がよく理解できなくなってきた。例えば、東芝がアメリカで原発建設に手を出していたとは知らなかったが、それが原因で会社が破たんしかけていることだけは知っている。そこに持ってきて今度はこの報道だ。「日立製作所は子会社を通じて、イギリス南西部にあるアングルシー島に2基の原発を新たに建設することを計画。建設の実現に向け、子会社がイギリスの原子力規制庁に建設と運営の許可を求める申請をしたと発表。」

日立は今回の申請について「大きな一歩」と評価していて、規制庁の審査を経て許可が下りれば、2019年の後半に着工し、2020年代の前半に1号機の運転開始を目指す計画としている。このように大きな産業政策には国も大きくコミットしていると思うので、狐に抓まれているような気がして訳が分らなくなってくる。

次に今朝の報道、米中首脳会談を前に、早朝に日米首脳が電話会談をして、北朝鮮問題を共通の脅威と言うことで話し合ったそうだ。トランプ米大統領は「机上にはあらゆる選択肢が載っている。」と言い、日本の総理は「極めて力強い返事を伺うことができた。」と喜んでいる。と報道されたが、何のために電話会談をしたのか、意味が分からない。米中首脳会談で北朝鮮問題に全く触れられないとは素人でも考えにくいが、日本の立場からすれば、結果を見守る以外策の取りようは無いと思う。

数日前に書いたばかりだが、テレビで解説者の辺真一氏が言っていた。「日米同盟に何とあるか知っていますか?戦争の際アメリカは日本を守る義務があるが、日本はアメリカを守る必要はないのですよ。」だからではないが、よけいなことを言わずに黙って見まもるしかないだろう。しかしトランプ氏の国内における不人気を思うと、まさかの事態が起きかねないし、そのことは確かに怖い。

昨今自民党の先生方が「敵基地攻撃能力の検討」なんて仰るが、臆病者ゆえに防空壕の設置でも真剣に検討しようかと思ってしまうが、どう考えても手遅れだ。ただひたすら戦争にならないことを祈るしか手はあるまい。首脳同士だから電話代を気にする必要は無かろうが、先方にすれば時間は貴重だろう。こと北朝鮮に関しては、大統領府の全員がここ数日「戦争も辞せず」と同じことを言っている。

我が総理の忠告でトランプ氏がそのトーンを弱めるなり、「戦争にならないよう習近平氏とこれから相談したい。」と言ったなら日本の総理として喜ぶべきだ。なのに「実力行使を含むあらゆる選択肢」を聞いて、日本の総理が「力強い返事を聞くことができた。」は無かろう。

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