寄り添う?

やっとと言うほどではないかもしれぬが、花見に出かけたくなるような春めいた陽気になった。入学式に入社式、若い人々には希望に胸膨らむ季節であるが、年寄りの身にそのような感慨も無く寂しいことだ。むしろ介護保険料の値上げ報道なんかに身をつまされる。しかしなんだかんだ言っても年金のお陰で露命をつないでいるので、お上の差配に文句をつけるのは憚るべきか。

なんて思いながらも昨日の今村復興大臣の記者会見、フリージャーナリストの質問に頭に血が上り暴言を吐いて、8時間後に反省の記者会見を開かざるを得なかったことには笑ってしまった。東北大震災の際に復興庁が置かれた記憶はあるが、こんな大臣が現存しているなんて全く知らなかったので調べてみた。復興庁なる役所と大臣は311震災1年後の民主党政権末期の2012年2月10日に内閣府内で発足し、2021年3月31日までに廃止されることが決まっている。蛇足ながら前の大臣はパンツ泥棒で有名になった高木毅氏とのこと。

お騒がせの時だけ国民が知ることになる職位だが、それでも大臣に変わりがない。内閣が役人や大臣の焼け太りを助けているような構図が透けて見えるが、少なくともオリンピックが終了する翌年までは存続が約束されているわけだ。昨日の記者会見で質問したフリージャーナリストの台詞ではないが、こんな役所の存在意義はどこにあるのだろう?江戸に鎮座するお大臣様が被災者の現状に思いを致すなんぞ出来よう筈がない。

復興庁とは無関係と言うだろうが、原発事故による帰宅困難地域の今月からの解除も同じ問題を抱えている。政府の指定が解除されようとも、4月になったら放射線量が急に下がる筈もない。当然ながら、帰宅できると喜んで帰宅する人は被害者の2割にも満たないお年寄りばかり。若い人が帰宅するわけは無いだろう。それでも指定の解除は、政府側に補助金打ち切りの名分を与えることになる。

多くの国民にとって311災害はだいぶ昔の話かもしれぬ。しかし現在でも被害を受けている人が一人でもいたら、そこに寄り添うのが政治と言うものだろうに。ロシアの地下鉄テロに関して総理の発言で「ロシア国民に寄り添う」みたい発言を聞いて感じてしまった。

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