2017年4月27日木曜日

報道の自由度:世界で72位

自民党幹事長の二階氏が、自派閥メンバー今村氏の復興大臣辞任に関して「マスコミに首を取られた」として恨み節をしゃべっている。自分でこけながら責任を転嫁したいので八つ当たりしているだけだから、そんなことはどうでもいいとしよう。関連して思ったのは「現在のマスコミに大臣の首を取るだけのパワーなんか皆無であること、むしろ政権批判が中途半端に過ぎることである。」記者会見のように公開の取材現場でさえ、マスコミの記者が本当に政治家の言葉尻をとらえて突っ込んだ姿なぞ見たことがない。

分かりやすい最近の例を二つ上げる。今回の今村大臣辞任関係でも、総理は「任命責任は自分にある」と発言している。この台詞は大臣が不祥事で辞任した際の決まり文句で、聞かされる側にすれば聞き飽きているものだ。しかし「その責任はただで済むと思うか?」なんて下品な突込みは聞いたためしがない。二つ目は北朝鮮をめぐるアメリカの反応についてだ。シリアの爆撃から始まるアメリカの反応に関して、少し常軌を逸していると感じる人も多いと思うが、これも外国のことだから仕方ないとしよう。

現在アメリカ軍は北朝鮮に対して訓練と称しながら、軍事的には完全な威嚇行動を行っているが、これに日本の自衛隊が随伴している。このことはどのマスコミも事実として淡々と伝えるのみで批判は一切出てこない。素人考えで言えば、アメリカの戦争に完全に参加しているか、させられている訳で、憲法違反と思える。マスコミ的には正面切った批判が出来ないまでも、問題視すべきこれは重大な問題だろう。

マスコミがまるで第三者のように「中国頼み」を平然と口走るのを聞くたびに、彼らの大いなる勘違いを嘆かずにはいられない。即ち、日本にとっての有事だからアメリカに協力するのが当然で、そのことを否定してかかれば非国民扱いされかねない。とマスコミは考えているに違いない。それが勘違いでなくてどうする。諸君は読者・視聴者の代表であり、彼らに代わって社会の病巣を発見、取り除くための追求をせずにどうするのか。

そんな深い場所の話ではない。目の前に展開されている事実を、普通の市民より少し丁寧に繋ぎ合わせて分析するだけでも、大分異なる報道になるのではないか?外国人から「多くのメディアが自主規制し、独立性を欠いている」との指摘を受けるとは情けない。

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