2017年3月29日水曜日

安倍総理とトランプ新大統領

昨日に引き続き、北朝鮮問題をも少し考えてみたい。素人の発想だから専門家からすれば殆どお笑い種かもしれぬが、読者の多くは成程ねと思って下さることを期待している。

自他共に政権に深く食い込んでいることを売りにしているジャーナリスト山口敬之氏は、先月の安倍・トランプ会談の際ゴルフ場往復の車中会談は一切公表されていないが、核心は北朝鮮問題にあったと語っているそうだ。どこまで信用していいか分からないが、アメリカ大統領が北朝鮮問題を深刻に受け止めることがあっても不思議はない。大統領が深刻に受け止めるほどの問題となれば、専門家によって数多くの選択肢が検討されているるだろう。

当然ながらその中には軍事作戦が含まれることは、米韓軍事演習が「斬首作戦」なんて物騒な冠が付くのを見ても明らかだ。イラクのサダム・フセインやリビアのカダフィーを排除したように圧倒的な軍事力を行使して金正恩の排除を企てることはいの一番に思いつくだろう。だがしかし、このことはそんなに簡単なことではないらしい。戦争覚悟の話だから、当然味方の損害などもできるだけ正確に見積もる必要もあろう。

常に地下数十メートルの住居を転々とする金正恩の所在や、数百ヵ所に設置されているとされるミサイルの所在と潜水艦の動向は衛星で逐一把握されているとされているが、これも本当かね、である。従って「この選択肢だけは無い」が普通で、もう少し穏便な選択肢を様々考えることになる。最も穏便なのが話し合い解決だろうが、これには第3国の仲介が不可欠で、手間もかかるし、何より外交的に柔軟な発想が必要だ。結果的にアメリカがどんな選択肢を順番に選ぶか分からない。トランプ氏のことだ、最悪の選択肢も絶対ないとは断定できないのが怖い。

トランプ氏と2日間の首脳会談を通して肝胆相照らす仲になった安倍総理には「残念ながら日本は、直接的にも間接的にも間に立っての調停はかないません。また、貴国の武力行使だけは反対せざるを得ず、お付き合い出来かねます。」とでも言ってくれたと祈りたいが、首脳会談の中身はとんと伝わってこない。

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