李下の冠、瓜田の履

何を言いたいか、タイトルからは分かりにくいと思うが、知性教養が不足している人間ほど、小難しい言葉を使いたがる、と笑ってお見過ごし願いたい。ひょんなことから始まった政界の混乱が増々混迷の度を増している。政権の混乱ぶりを取り上げてみたいが、素人の悲しさで、騒ぎの真っ最中に展開や着地点の予想が全くできないので何も書けない。関連して思ったのが、先月末、ドタバタしだした森友学園事件報道のさ中に差し込まれるように報道された総理と内閣記者クラブのキャップとのオフレコ懇談会の件である。

身に覚えのことだからマスコミでは大きく報道されず、サラッと流れてしまったが、そのことを思い出して今日のタイトルに使わせてもらった。「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」はマスコミが好んで使う台詞だと思う。当日は赤坂の中華料理店で総理、官房長官は上機嫌だったそうだが、そりゃそうだろう。政権側からすればボヤのうちにと、懐柔か恫喝を兼ねているのだから。接待を受ける側のマスコミは、断れば日常の取材活動に円滑を欠くとか何とか、弁解はいくらあるにしても、それに応じてどうするのか。

1社では怖くてできないのなら、全社で談合してでも断るべきだろう。こんなことをしているから、政権側になめられきって、結局まともな報道ができなくなるのだ。しかし皮肉なことにその翌日から新しい事実が噴き出すように出始めて、今日に至っている。ここまで来ると、もうボヤではとても収まりそうにない。ひょっとすると防衛相一人の辞任で済まなくなるかもしれない。

それにしても安倍晋三氏、長期政権になったと言っても、これほど人を見る目が無い総理も珍しい。現在の内閣は第3次再改造内閣と訳の分からない冠で呼ばれるが、これは再三に亘る閣僚のスキャンダルでの辞任や選挙での落選を受けてのことである。任命責任が如何に軽いかよりも、一国の命運を担う内閣に集められた人材のご粗末には本当にがっかりする。改めて現在の20人の閣僚を確認すると、きっと見たことも聞いたこともない人が多いのに驚かれることだろう。

マスコミへの露出で総理大臣だけが突出しているからだろうが、芸能人じゃないのだからマスコミの側でもいい加減に考え直す必要がある。

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