防衛力について少し

アメリカに追随して防衛費を増額すべきとの考えがあるようだ。そこで少し考えた。日本は軍事支出だけで見ると米中仏英露に次いで、世界第6位の軍事大国。金額的にはドイツ、イタリア、韓国、カナダ、オーストラリアより上にある。参考までに特に関心を抱いた4か国のデータを表示してみる。(2010年のデータで少し古いことはご了承願います)

米国 陸軍 64万人 海軍1075隻 空軍3497機 6871億ドル
日本 陸軍 14万人 海軍 143隻 空軍 420機  514億ドル
中国 陸軍160万人 海軍1088隻 空軍2074機 1143億ドル
韓国 陸軍 52万人 海軍 193隻 空軍 614機  243億ドル

もちろん1位のアメリカは金額的にもずば抜けて高く、この2010年データで見る限り日本の防衛予算の10倍以上600兆円台のようですから別格だ。昨日の報道では新大統領のトランプ氏が2018年度予算で、軍事支出を10%増額して、その分他を削ると宣言したとのことです。即ち来年度から日本の防衛予算1年分を丸々増額、その分環境保護や社会保障関連予算を切り詰めるというのですから国民はたまったものじゃなさそうだ。

そのアメリカと同盟関係にある我が国は、同盟関係をますます強化して世界平和のために協力し合って貢献するとのこと。具体的に何をするか、させられるかは政府の首脳は分かっているだろうが、凡俗の目には未だはっきり見えない。総理が仰るには日本にとっての選択肢はこれしかないと断言している。この硬直的思考が問題と思うが、取り敢えず措く。

たまたま昨日は図書館で自衛隊に関する比較的新刊の本に少し目を通した。本当は片山哲元総理、と言っても昭和22年のことで、ご存じない方のほうが多いかもしれない。当時は社会党書記長で、おたかさん(土井さん)や福島瑞穂さんの大先輩てなところです。もちろん東大法学部のご出身ですが、大変文学的にも優れた方と聞き、氏が推薦していたメーテルリンク作の「青い鳥(後編)」を読もうと思って行ったのですが、横道にそれて「新・自衛隊論」なんて本を借り出してしまった次第です。

この本は複数の方の共同執筆ですが、中に元陸上自衛隊幕僚長の冨澤暉氏が書かれた一文があり興味深く読みました。氏は「日本の政治家や自衛隊員で本当に軍事がわかっている人間が一人もいない」と嘆いています。(自衛隊の任務は殺し合い、戦後70年以上を経過して、その経験が一度もないのですから当然だと思います)もちろん氏自身を含めてですが、「己(の能力を言っているのだと推測しました)も分からないし相手のことも分からない。その上自衛隊には(やりたくても)できないこと沢山ある。」とのこと。

ややもすると、根拠がどこにあるか知らぬが、物知り顔で自衛隊が強いことを自慢げに語る人間が多くなりつつ現在、実に目から鱗の思いだった。

コメント

このブログの人気の投稿

慶応義塾入学式 期待が膨らむ

読後感「新天皇と日本人」小山泰生著

何もかも関係ない話だ