日本という国

昼過ぎに有楽町に行くと、駅前に右翼街宣車が止まって一人のおじさんが演説をしていた。可愛そうに立ち止まって聞いている人間は一人もいない。遠くに公安警察らしき男が二人立っているのみ。時間はたっぷりあったし立ち止まってもよかったのだが、恥ずかしいので遠巻きにゆっくり歩いて少し聞いてみた。実は彼の声を聴くまで今日が「建国記念日」であることを忘れていた。朝からテレビも見ていたし、新聞も普段よりは丁寧に読んだつもりだったが、安倍・トランプ会談と山陰の大雪情報で霞んでしまったのかとも思って、帰宅して新聞(朝日)を確認した。すると題字下2月11日の下に土曜日とあり、その下に同じ活字で建国記念日とあり、それに関する記事は全く無い。

今日の首脳会談はどちらが仕掛けたか分からないが、アメリカの仕掛けとすると、「またか」の感がある。アメリカは嘗て皇太子殿下の誕生日に戦犯の絞首刑を執行したりして、時々嫌味なことをするので定評がある。トランプ大統領も人のよさそうな風情で日本の総理を破格の待遇をもってご接待してくれているようだが、本音がどこにあるか分かったものではない。一般的に言われるのは、国と国が互いの国益をかけて交渉するするに、個人的な信頼関係なんか関係ないらしい。

トランプ大統領も記者団に「安倍首相とはウマが合う」と言ったらしいが、「気が変わったらそう言うよ。」と付け足したとのこと。決断が速いことでは大統領自身もさることながら、周りを固めるスタッフも相当なものと思わなくてはいけないだろう。ここまでのところ、日本の言い分は全て完璧に先読みされてリップサービスとご接待が充てられている。総理以下提灯持ちの評論家連中は大喜びのようだ。手元に引き付けるときは徹底的に引き寄せ、切り離すときは冷酷に切って捨てる。遊び友達になるつもりでもあるまいに、商売人でなくても当たり前のことだ。

ましてやリップサービスと思えば何でも言える。南太平洋の件で中国を牽制したと喜ぶ論調が多いが、一方で習近平との電話会談の全容が分かっているのだろうか?右翼のおじさんが絶叫していた。「アメリカ大統領のつぶやきに一喜一憂するのではなく、自国の自主性を大切にしましょうよ。」

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