ポピュリズム

師走に入って既に1週間、茶の間のテレビの前に先月から来年の年賀状が郵便局の包みのまま置いてある。婆さんが今年と同じ枚数を買ってきてくれたらしい。そのうえ昨日はアメ横に行って正月料理に必要な品を買ってきたとのこと。主婦は幾つになっても年の瀬にはそれなりの準備が必要みたいだ。こちらは期末試験も無ければ歳暮の心配もしなくて済む生活になっているせいか、どうも年の瀬がピンと来ない。当然ながらボーナスなんてものも無いし、クリスマスプレゼントなんてものも期待しようがない。亭主の方は慌ただしくもないが、このようにしてボケが進むのだろう。

置いてけぼりを食った娑婆のことなど言っても始まらないだろうが、折角再開したので今しばらく書き続けてみたい。最近「M-1グランプリ2016」なるイベントで、今年の最優秀漫才師が決まったことがそこそこのニュースになっている。そのことには興味が無いのだが、婆さんがこれをもじって面白いことを言っている。「大きな森と小さな池のコンビ、彼等のやり取りの方がよほど面白いじゃないですか。」 今年の最優秀漫才師の芸は知らぬが、婆さんが言うコンビのやり取りはテレビで何度も観ているのでよく知っているし、確かに面白いとも言える。

コンビの片割れ小池知事は、知事選以来テレビで見ない日の方が少ないくらいだから、相当な漫才師どころかトップクラスの芸能人と比肩しうる。芸能人の生命は兎に角テレビへの露出頻度に関わっているのは周知のこと。最近は政治家も芸能人並みになっているようで、特にテレビ業界から政界入りをした都知事はそのことをよく知って、フル活用して成功したのかもしれぬ。それは時代にマッチした生活の知恵だろうから年寄りが善悪を言うわけにはいかない。しかし昨日テレビを観ていたら、彼女を応援した我が豊島区の自民党区会議員7人が党を除名されたとのニュースが流れていた。

当然知り合いもいるが、別に応援していた人でもないのでどうでもいい。ただ関連して都知事のコメントを取ろうとした放送記者への知事の返事は「私はまだ除名されていません。」の一言だけであった。これは「正体見たり枯れ尾花」ならぬ「正体見たり芸能人」そのものだ。極端なこと言えば除名された区議会議員はスターに入れ挙げた熱狂的ファンだから自業自得、彼女の立ち上げた学校にも不満が湧き始めているようだ。

平たく言えばスターの身近から順に幻滅を感じていくのだろう。と言ってもスターを責める訳にもいかぬだろう。世界中にポピュリズムがはびこっていることを実感するだけだ。

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