媒体価値

個人的には浦島太郎化している現代社会には訳の分からない会社が沢山ある。
DeNAその一つで、プロ野球チームを抱えているらしいから相当大きな企業だと思う。ホームページの社長メッセージはこうある。「1999年の創業以来、DeNAは常に新しいことに挑戦し続けてきました。最初に立ち上げたのは、PC向けのインターネットオークショ ンサイトでした。その後、事業の形や領域にこだわらずにお客さま視点でとことん考え抜き、時代の大きなうねりを捉え、市場が未熟だった2004年にいち早くモバイルインターネットに舵を切りました。」

これでもよく分からないであろうご同輩のために、生半可な知識で少し敷衍してみたい。要は今流行りのスマホ絡みの企業で、スマホのユーザーに向けた様々なサービスを提供している。従ってガラ携帯使用のご同輩には縁遠いかもしれないが、そうでない若い人たちの生活空間にはかなり深く浸透している企業だと思う。

あまり関係ない話なので読んでも仕方ないかもしれぬが、孫子の時代に少し思いをしてみて下さい。結構なお歳のおばさんやおじさんがスマホを熱心に見ている姿をよく見かけますので、お子さんやお孫さんがスマホを持っていないという方は少ない筈です。これは善悪の問題ではなく現実です。小生が見る限り大抵はしょうもないゲームをしたり、簡易メールをしたりしています。ところが実際には、スマホからは想像をはるかに超える莫大な情報にアクセスが可能で、この情報を利用する人が結構いるようです。

結構がどの程度の数か、小生も昔はいっぱしの広告屋でしたが分かりません。、ここから先はもう別世界の話で、ネットの世界に通じた人たちには分かるようです。ここに新しい広告の世界が出現したようです。広告は昔から数の世界ですからアクセスが集中するサイトは広告価値が高まります。紙媒体や放送媒体であればそれなりの規制がありますので、情報の質を高めて視聴者なり購入者を増やす努力が必要です。ところがネット媒体は情報の質が玉石混交であるのが特徴です。

小生が現役時代にネットなんかありませんでした。ほぼ25年前、現役最後の頃スマホこそありませんでしたが、ネット端末が1千万台に近づきつつあり、ネット広告が出始めました。当時は広告屋もスポンサー側もまともに相手はしないものでした。ところが最近は全く事情が異なり、あらゆるスポンサーがネット広告を無視し得なくなっています。理由は簡単で、ネットの場合は広告へのアクセス履歴が完全に把握できるからです。

これは重要なことで、起因したサイトがエロ情報であれ、ウソ情報であれ、兎も角わが社のサイトに来てくれさえすれば良いと言うスポンサーも少なくないでしょう。それで問題になったのがDeNAの医療情報サイト「WELQ」等10余りのサイトと言うことのようです。DeNAは12月1日からこれらのサイトを「内容の信ぴょう性が薄い」ことを理由として非公開、即ち閉鎖したようです。紙媒体に例えれば媒体価値が高かったにも関わらず発行をやめたと同じことです。このことは企業姿勢として評価すべきです。

先に既存メディアについて、情報の質についてそれなりに努力していると書きましたが、昨今のテレビ番組の食品や健康情報なんぞを観ていると、果たしてこれで良いのかと考えさせられることが多いこの頃です。

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