クール ジャパン

<クール ジャパン>意味がよくわからないのでwikで検索したら<日本の文化面でのソフト領域が国際的に評価されている現象や、それらのコンテンツそのもの>と出てきた。確かに日本のアニメ番組や漫画が海外で高い評価を受けてる現実はあるらしい。それはそれで結構だろう、更に読み進むと、2010年に経済産業省に「クール・ジャパン室」が開設され、現在は第2次安倍内閣以降は閣僚に「クールジャパン戦略担当」大臣(複数の担当と兼任)も置かれて、戦略産業分野である日本の文化・産業の世界進出促進、国内外への発信などの政策を企画立案及び推進しているとも書いてあった。

[文化・産業]と中に中黒を入れていることも意味を分かりにくくしているような気がする。アニメ映画の製作や漫画の著作は文化産業でいいだろうに。何れにせよ、これらのことを政府が応援するのは結構だが、文化芸術の類は質が大切だと思う。担当する役所の官僚や政治家はその感性を持ち合わせているだろうか?その点が非常に不安になる。江戸時代の浮世絵が、幕末から明治にかけて国内ではそんなに評価されていなかったにも関わらず、外国の芸術家から高い評価を受けて、大いに海外に流出したことは記憶に新しい。

当時の政府に「クール・ジャパン室」が置かれていたらどうなったか、想像すると面白い。兎も角、現政府は優秀なアニメや漫画の製作者を支援して海外への流出を促進しているのだろう。アニメや漫画を馬鹿にする気も無いが、文化面でのソフトの筆頭がこれというのも少し寂しい気がする。たまたま昨日高校の同窓会でテレビ番組制作会社の社長の講演を聞く機会があった。彼は高校の後輩で、良心的なドキュメンタリ作品を多く手掛けている。独立系の制作会社でありながらNHKスペシャルをかなりの本数残しているから相当なものだ。

彼が視聴率至上主義と制作費の縮小のはざまで苦労している話は、同じ業界に住んだことがあるのでよく理解できたが、それ以上に衝撃的だったのは放送コンテンツに関する権利関係の悩みと、それに関わる行政のありようだ。要するに前述の制作者の苦労なんかは民と民の問題だから関わり合いにはなりません。これも良しとするか、しかし役人は番組の質に対する感性と関心が全く無いらしい。なまじ役所が<クール ジャパン>なんてことに頭を突っ込まない方がいいかもしれぬ。

ドキュメンタリは昔から英国やフランスの放送局制作に優れた作品が多かったが、日本も頑張っていた時代もあった。しかし今や日本のドキュメンタリは全く地に落ちて、国際的な評価(結局は輸出本数になる)は10年前に日本の下にいた韓国の半分以下になっているらしい。

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