2016年7月25日月曜日

何を今更「田中角栄」

何でも梅雨明けは週の後半になるらしい。今日も雨は降らないが、いかにも梅雨らしい蒸し暑い嫌な天気だ。いい気分で夏休みを満喫しているのは閣僚クラスの政治家くらいで、小学生の孫はプールもお休み(水不足の影響らしい)、だからと言ってもなかなか宿題に集中とはいかぬことだろう。家の中でDVD「トムとジェリー」でも見て楽しんでいるに違いない。

こっちも格別の楽しみが無いので録画してあったNHK「未解決事件・大型シリーズ」第5弾「ロッキード事件」でも観ようかと観始めた。この番組が言いたいことは、田中角栄氏は、全日空が次期主力旅客機に米ロッキード社製のトライスターを導入することを決めたことに絡んで、同機の輸入代理店である丸紅から5億円の賄賂を受け取った容疑で逮捕されてしまった。しかしロッキードの狙いは別にあったと言いたいらしい。

即ち次期対潜哨戒機P3Cの売り込みの方がはるかに大きなビジネスで、当時騒がれた以上の金が動いていたとのことである。NHKが大見得を切って打ち出したのだから、まんざら嘘でもあるまいし、そんなことは昔から言われていた話だ。何を今更の感じが湧いてきて途中でやめてしまった。日米間には昔から庶民が窺い知れぬ深い闇があるだろうし、現代の方がその闇はより深くなっているのではなかろうか。

ロッキード事件に登場した当時の役者は、三木内閣の官房長官中曽根康弘氏や若手検事だった堀田力氏を除いて殆ど故人になってしまっている。彼らが番組で何を喋ったか知らぬが、己の自慢話以外に肝心なことを話す訳もあるまい。現政権にとっても、どんな番組になろうと痛くも痒くもあるまい。先日も書いたように自衛隊は今でもアメリカから高価なミサイルなんかを買っている。思わせぶりな昔話をでっちあげるより、目前にある問題点を抉るような番組を作ってもらいたいものだ。

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