2016年7月23日土曜日

亡国のゲームソフト

普段から地下鉄やJRをよく利用するのでスマホを持っている人が如何に多いかは十分知ってはいた。しかし今日は別の意味で、スマホによって街の風情が一変していることにびっくりしている。地下鉄最寄り駅(千川)から広い通りに出ると一寸した商店街になっている。そばには信号があって、渡るとスーパーとなる交差点があるのだが、この交差点にたたずむ人間が異常に多い。皆申し合わせたようにスマホに見入っている。

その中にスマホを見ながら歩道を自転車に乗っていた青年が突っ込んできて、柵にぶつかり転倒しそうになった場面に遭遇した。普段から歩きながらスマホを見ている人間はいるにはいるが、何十人に一人だろう。それが今日は道端に立ち止まったり、道路の柵に座り込んでスマホをに見入っている人が異常に多いので薄気味悪い。全員がそうではないかもしれぬが、例の「ポケモンGO」とやらに夢中になっている人間が大半ではなかろうか。

マスコミの取り上げ方も異常だが、政府の官房長官が定例の記者会見で触れるくらいだから、社会が受けるインパクトは政府も予想はしていたのだろう。この社会現象を放置すれば、単純に経済効果が高まるとでも考えているとすれば少し甘すぎないか。株高によかったことは認めざるを得ない。他には、従来のゲームは引篭もりになりがちなのに比べ、こちらは戸外に出るから健康的であると言う人間もいる。とんでもない間違いで、この現象は恐ろしいことだと思う。社会の秩序がどこかで毀損するだろう。

一方で「歩きスマホは危険だからやめましょう」と宣伝しながら、このゲームソフトの拡散を防止しないのは大きな矛盾ではないか。アメリカでは既に相当な事故が発生しているようだが、日本でも当然起きるだろう。既に配信を禁止した国は無いのだろうか?日本の行政は強権をもってこのソフト拡散を停止すべきだ。日本の企業が開発して世界的ヒットとなったソフトを日本政府が規制したら内外から轟轟たる非難が湧き起こり観光客も減るだろう。若い人の反発を食らうのも嫌ではあるが、敢て声を大にして主張したい。

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