2016年7月14日木曜日

政府与党 選挙後の方針

東京の街なかではお盆の雰囲気を感じることが少ないが、今日は1回だけお坊さんが自転車で檀家周りをしているらしき姿を見かけた。七夕はとっくに終わり、そろそろ本格的な夏の到来を告げるのか、久しぶりに激しい雷雨があったりしている。それにしても梅雨特有の湿気と暑さには閉口だ。

山に行ったりしていたので2、3日碌に報道に接しなかったら世の中が急に変わってしまった。参院選で与党が圧勝したつもりでいるからだろうか、「天皇陛下の生前退位」問題をいきなりニュースのトップに踊りださせるなんぞとんでもないことだ。いかにも昨日今日聞いたかの如く、また陛下の意向ともいわれているが、言わずと知れた「憲法改正」とリンクしていることは自明のことだろう。

都知事選は東京都だけの問題に非ず、まさかと思っていたが宇都宮氏が立候補を辞退することになった。鳥越氏の年齢や健康については相当不安があるが、自民党分裂となれば万が一の事態が起きないとも限らない。万が一の事態になれば鹿児島県知事に続いて反政府の首長が首都にも誕生することになる。その上での内閣改造だから、与党内も相当ごたごたしかねないが、上がってくる候補者の名前を聞くにつけも思うのは人材不足に尽きる。

閣僚がどう変わろうと現政権の経済政策が手詰まりになっていることだけは間違いないのに、改憲路線だけは相当はっきり意思表示をし始めたわけだ。この路線を変えるだけのパワーを持った人材が見当たらないのも悲しき事実。総理自身口先では人材への投資なんて聞いたようなこと言いながら、実際には金融政策頼みと、なけなしの金を土建屋が喜ぶことに大盤振る舞いをするだけの脳しかないようだ。有効求人倍率が全国で1を突破しているなら失業者は居ない理屈だろうに、更に人手不足を加速させてどうなるのだろうか?

総理が号令をかけて突貫工事が出来ると思うのは、70年以上も前の戦争中の指導者の発想そのもの。何につけても発想が古すぎる。そばにいる高級官僚も、あれもやります、これもやりますとごまを摺りまくっているのが見え見えだ。友人の元官僚に言わせると「役人が持参する分厚いペーパーにはあらゆる施策が盛り込まれるが、これは結局何もやらないと言っているのと同じこと。」だそうだ。

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