2016年7月11日月曜日

不安が募る

日曜の夜は、いつもであれば8時から昼間録画した囲碁番組を2時間観て寝ることにしている。しかし昨夜は参議院選挙が気になったので、8時に民放のテレビ速報を観てしまった。すると何のことはない、まだ開票が始まったばかりなのに与党圧勝で、安倍総理の悲願である改憲賛成の野党の顔をした連中を加えると3分の2は軽く超えるだろうとのこと。途端に不愉快になって、いつものように囲碁番組を2時間観て寝てしまった。

今朝5時に起きて普段は観ないNHKを見ると大勢は決まったようで、前夜の予想通り与党圧勝、改憲発議はいつでもいらっしゃい、と冒頭から不吉なアナウンスである。不愉快ではあったが、選挙区で投票した民進党候補者の落選を見届けようと思い、結局開票速報を小1時間観てしまった。ところが案に相違して、東京選挙区民進党は2名当選している。投票に行く前、婆さんが「蓮舫は黙っていても当選するのだから、小川敏夫と書きなさい。」と言ったのでその通りにしたのだ。

更に詳しく観ていくと、多分難しいだろうと思っていた長野県も、元TBSの報道部員杉尾氏が当選している。排他的な風土ではないかもしれぬが、内心信州人の芸風には添わぬだろうと心配していたのによく当選したものだ。気を取り直して北海道から沖縄まで一通り見ると、32の1人区で野党連合が11勝ち上がっている。選挙前は野党連合獲得の可能性は4-5との見積もりもあったそうだから、6年間に比べれば大幅ダウンと言いつつも、考えようでは野党連合が功を奏した面もあったようだ。改めて共産党志位委員長に敬意を表そう。

平均的日本人にとって戦後しばらくは、共産党員でなければインテリ(知識人)に非ずとされた時代があったものの、いつの間にか共産党と聞くだけで、化け物か黴菌の一種と勘違いしている人間が多くなっているのも事実だろう。当然ながら与党、特に天敵の公明党はそこを鋭く突いていた。こっちから見ていると公明党の方が余程化け物じみて見えるのだが、ワイドショー政治の世の中だから言ったもの勝ちは否めない。

マスコミも嘗て自民党が「悪魔」と称した公明党と野合したことや、社会党党首を総理に祭り上げたことなんかはすっかり忘れてしまったようである。テレビのコメンテーター諸氏が全員常識人とは限らないのだが、一般人はどうしても常識的な人と受け止めてしまうだろう。とか何とか言っても「負けは負け」。ナチスに倣ってかどうかは別にして、今後は安倍氏も改憲に向け無い知恵を一所懸命に捻るだろう。総理周辺に集うのがいくら茶坊主みたい馬鹿ばかりでも「数は力である」。余程これからも気を引き締めていかぬと日本は大変なことになりかねない。

暑い日がもう1日続きそうなので、明日は上野原方面の低山にハイキングに出かけることにする。電車は何本もあるが、バスが1日に1本しか見当たらない。
明日はブログも休むつもり。

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