2016年6月26日日曜日

のんき節

お国柄の違いと言ってしまえばそれだけのことかもしれぬが、先週末のイギリスの国民投票を見て思うのは、同じ政党政治かもしれぬが日英では随分違うものだ。どちらが良いとか悪いとかは判断できぬが、国民投票に敗れた首相が辞任しても保守党政権が変わる訳ではない。むしろ野党労働党々首もEU残留を主張していたので、労働党の方も党首が変わる可能性が高いらしい。国論が二分されているのだから党内与論も二分されて当然なのだろうか?

政党とは何をもって互いを接着しているのか分からないが、先ず日本では考えられないことだろう。しかしよくよく考えれば、世の中の諸問題について何から何まで同じ考えで染め上げるほうが異常かもしれない。外国の政党の理念なんぞ知る筈もないが、何か大きなところでの一致をもって理念との一致とし、個々の政策では異なる見解を主張しあう。日本で言えば昔の民主党みたいだが、それも一つの在り方かもしれぬ。

現在の日本のようにチマチマした政党が多数存在して、それなりの異なる政治理念は掲げているのだろうが、国論を二分するような政策に関して、異なる政治理念を掲げながらくっついてしまう方が余程不思議だ。もともと平和の党と自ら標榜する公明党が、いとも簡単に安保法制賛成に回ることなど典型的な事例だ。公明党の議員にとって党を政党たらしめている理念なんか最初から関係ないのだろう。

議員選挙の時、投票する側の国民からすると、結局は立候補者の個人的資質をより重視せざるを得ない。だから選挙戦の様子が全く異なり、英国では個別訪問が運動の主体になる、と理解すれば納得できる。少なくとも最近は、毎日マスコミで党首の顔ばかり見せつけられてはうんざりするばかりで、候補者を選ぶ参考にはなっていない。結局は公明党だからとか自民党だからこの人にしようで終わりだ。我が国の選挙が盛り上がらないわけで、ある意味不幸なことかもしれぬ。

それにしても英国の騒ぎが、日本にどんな影響があるのかは誰も明確に言わない。そこで勝手に考えた。日本に移民問題は無いし、有効求人倍率は47都道府県で1以上だそうだし、株や為替なんか庶民とは無縁だし、上げ下げが当たり前のこんなことで潰れる会社も無いだろう。先に不幸と述べたが、日本はこの世のパラダイスかもしれぬ。ハハ、のんきだねぇ^^

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