2016年6月20日月曜日

政治家は芸能人以下

参議院選挙が近づいたせいで、この週末のテレビ番組は各党々首の討論番組が目白押しであった。ネットの番組も同様である。当然ながら何れも同工異曲、各政党とも決まりきった台詞を披歴するだけのこと。選挙運動であれば仕方ないとしても、もう少しましな台詞を引き出すことはできないものだろうか。唯一の例外が、ネット党首討論(ニコニコ動画など主催)で、司会の社会学者の古市憲寿氏が、小沢一郎氏に対して唐突に「僕、できれば再婚相手見つかったか聞いてみたいんですけど。」と質問。小沢代表が怒り出す一幕があった。 と報じられているくらいのものか。

古市氏の発言に関してはネットをざっと見ても余り評判は良くない。古市氏については殆ど知らないが、東大出身の若手(45歳年下)の社会学者らしいが、嘗ての東大助教授国際政治学者の舛添要一氏のように若者には人気があるのだろう。全く困ったことだ。国会が早々に幕引きとなって、政治問題となるべき問題について真面目な討論は行われず、政治家が芸能ワイドショーに出演する芸能タレント張りに決まり文句を繰り返す。

決まり文句は聞き飽きているだろうが、我が田に水を引く自慢話をまくしたてて、相手の反論は聞き流す。そのうえ与党からは前政権時代に日本が如何に不幸であったかを延々と聞かされる。2009年夏以降の3年半、確かに翌々年の3月には東北大震災があり、続いて起きた原発事故で、日本は不幸に見舞われたのは事実だ。当時の経済指標がどんなダメージを被ったか知らないが、多くの国民が自分の未来について非常に暗い気持ちでいたのだろうか?

個人的な思いとしては、当時「絆」と言う言葉がやけに流行ったことだけが記憶にある。今でも意味がよく理解できず、あまり好きになれない言葉だが、これが暗い世相を反映していたとでも言いたいのだろうか?何でも民主党政権時代に国民の財産が50兆円失われて、第2次安倍政権になってから40兆円取り戻した。「あと一息です。ここでアベノミクスのギアを2段も3段も加速してエンジンをフル稼働させます。」

幸い我が懐からは50兆円の1億分の1も失った気分も無い代わりに、安倍政権になってから80%が戻ってきた思いも無い。完全な年金生活に入ったこともあり、麻生財務相には叱られるかも知らぬが、生活が苦しくなってきている実感と併せて先行きへの不安が無いと言えば嘘になる。野党に言わせと「ボロ自動車がエンジンを目一杯吹かしたら爆発する。」

与党の経済政策が爆発したら庶民の生活はどうなるのかね?一向にイメージが湧かない。要するに政治家のたわごとは、与野党を問わず普通の庶民感覚とはかけ離れたところでの掛け合いばかりだ。酷評すればお笑いタレントの掛け合いの方がまだ少しまし、勉強しているともいえる。

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