2016年6月17日金曜日

反省しきり

野暮用で書くのが少し遅くなってしまった。考えが纏まらないので今週の失敗談を書いておこう。水曜日が待望の年金支給日だった。婆さんの口座に20万円振り込んでおけば2か月分の朝飯と夕飯が保証されたようなものになる。残る金額が約18万円、これで気が緩んでしまった。ついふらふらと大枚1728円も出して本を購入した上、久し振りに新宿まで行って映画館でロードショウを観てしまった。これが両方とも大外れ、映画や本の購入で後悔することは少ないが、大いに反省している。

本の方は読後感さえ書く気にならぬが、一応書名と著者ぐらいは明らかにしておこう。「総理」山口敬之著である。元TBS記者で退職後最初の出版との宣伝につられて買ってしまった。年齢も若そうなことからから清新な見方を期待したのであるが、とんでもない見込み違い。よくある政治家の走り使いをした経験を自慢げに書いているだけ。少し前の月刊文藝春秋にNHKの現役安倍総理番が安倍総理の母親を騙って書いた一文があったのと同様の手口。両者ともそんなに年寄りでもないのに、すっかり政権に絡め取られてここまでするかである。ある意味現政権のメディアコントロールを褒めるしかない。

映画の方はハリウッドの女性監督作品、これまた新聞テレビが持ち上げたのに引っ掛かって観に行ってしまった。「マネーモンスター」ジョディ・フォスター監督、主演ジュリア・ロバーツ、ジョージ・クルーニー。この二人は前から知っているが、本当の主演はジャック・オコンネルなる青年。案外有名な俳優かもしれぬ。内容は当世日本でも流行の株式投資とテレビ番組制作を関連付けたお話し。

テレビ番組制作については昔関係していたので知っているが、その軽薄でインチキさ加減をテーマにしても大したドラマにはならないだろう。一方株式投資の世界は全くの素人で分からないが、お金を賭けた真剣勝負の世界。実態を窺い知ることが出来ないやくざの世界に共通しそうなものを感じる。この水と油みたい世界を合成して一つのストーリーを作り上げたのがこの映画かもしれない。普通の人間からすると非日常的な要素を二つも掛け合わせているのだから、面白みが倍増するだろうとの期待があったのか。

しかし実際のところは両面に於いて突っ込みが浅いのか、少しも面白くなかった。いい歳をしながら下らぬ本と映画で1日3千円近いお金を無駄に使ったことを大いに反省すべきだ。

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