2016年3月18日金曜日

志位和夫と小沢一郎

己の経済政策にあれ程までに自信満々の態度を示している安倍総理も、内心大分弱気になってきたようだ。官邸で経済関係閣僚に日銀総裁まで加えてお勉強会を開いた。ところが、一昨日開かれたこの勉強会(5回も開く予定のようであるが、その第1回目)に麻生財務相が参加していないのところが味噌と言うか、わざとらしくて嫌らしい。何故なら、この会議に先生役で招待されたノーベル賞受賞の経済学者のスティグリッツ氏と言う人が「日本は来年にかけて景気が益々落ち込むので、消費増税すべきでない」とのご託宣。それを受けて総理は「結構なご示唆を頂いた」と受け止めた。と報じられている。考えれば、自信満々はものを知らないことの証明だったとも言える。

巷では、これで来年の夏に約束されていた消費増税が無くなり、衆参同時選挙が決まったような騒がれようだ。選挙のことは関係ないが、増税が無くなることは我が家にとって有難い話ではある。それは一応措くとして。何を今更お勉強かである。コンピュータと違って、学習能力に欠けるお歴々がお勉強する振りこいてもどうにもならない。昨日の参議院の財政金融委員会で民主党大塚勉氏が、この第1回会議について麻生大臣に皮肉たっぷりに質問していた。

内容は「総理が有難く受け止めたご託宣をどう思いますか?」麻生大臣は当然であろうが「私とは見解が異なる」として「消費増税は予定通り実施します」と答えざるを得ない。民主党の質問者は「見上げたお考え」と変な持ち上げ方をしている。田舎芝居もここに極まった感がある。昨日2回目の勉強会だったようだが、ここに招待されたハーバード大学のデール・ジョルゲンソン氏も著名人らしい。

新聞の見出しは『ジョルゲンソン氏「消費増税は必要」 第2回分析会合で提言 』となっていたので、麻生大臣の応援団が登場したかと思ったが、ネットで確認すると記者団の質問に答えて「やはり来年の消費増税は時期尚早」と言ったらしい。自民党では「民進党」を野合と避難ごうごうだが、安倍政権こそ選挙の為であれば2枚舌だろうが嘘だろうが、本当に何でも来いだ。国会では相変わらず軽減税率がどうのこうのと騒いでいる。これほど国民を馬鹿にする話もあるまい。ネット上には「増税の前にやるべきことがある」と一貫して主張し続けている共産党の志位委員長と小沢一郎氏を讃えるコメントがあった。共感せざるを得ない。

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