2016年3月17日木曜日

非正規社員の増加

やっと彼岸の入りなのに春らしい陽気で、近所の桜も蕾がすっかり大きくなっている。今年は春が早くやってきそうで嬉しいことだ。昨年の今頃は前立腺がんの宣告で消沈していたが、今年は大分元気が回復した。秩父の山に石楠花が咲いたら見に行く約束までしてしまった。多分5月の末頃になるだろう。それにしても、昨年の秋に雲取山で顎を出した苦い経験があるので、無様を繰り返さないよう、そろそろ奥多摩辺りでトレーニングを始めなければなるまい。

活躍しろと言われても直接的な社会的貢献は何もできないが、今年は医療費を少なくすることを目標にしたい。これが唯一の社会貢献だ。健康が最大の財産として気楽な毎日を過ごせるのは年金のお陰だ。現役時代は有難さを意識しなかったが、厚生年金に加入していて本当に良かった。正直なところ、明日のことを殆ど考えない性格だったので、今日生き延びれば明日は何とかなると考えていた。

これが大変な間違いで、70歳になった途端に明日はどうにもならないことにやっと気が付いた。もし年金が無ければ今頃乞食になっていたことだろう。2か月ごとに区役所から振り込まれる貴重なお金。40万円弱だが、これが死ぬまでもらえるのだから有難いことだ。少なくとも飢え死にはしないだろう。現役時代に給料から天引きされる社会保険料が多いとかなんとか、文句たらたらだったかもしれぬが、とんでもないことである。日本で100万社を超える中小企業の中には年金に加入していない企業も少なくないようだ。

若い頃は全くと言っていいほど気にもしなかったが、渡り歩いた会社4社のどれも小企業だったが、厚生年金に入っていてくれたことは素晴らしい。小生のように万年平社員は有難味が分からなかったが、企業経営者からすれば、負担しなければならない社会保険料は実質賃金だから有難くないことだ。そこで、竹中平蔵みたい小父さんが経営者が喜びそうなこと提案して、派遣社員の大流行になったわけだ。勿論この傾向は現政権にも引き継がれて益々強化されている感もある。

我が現役時代はその時を待たず幕を閉じたのが幸いだった。今やどんな一流企業にも非正規社員が溢れているらしい。雪国の農家の親爺が冬場に都会で出稼ぎに出るのと訳が違う。政府は、自由を求める若い人も好んでする、みたい理屈をつけている。どこを押せばそんな屁理屈が言えるのだろう。将来、厚生年金を貰えなず、数万円の国民年金だけの老人が増える社会は想像するだに恐ろしい。元気な年寄りが非正規社員として活躍するのは結構なことだ。

大いに総活躍すればいいだろう。しかし若い人は絶対に悪徳派遣会社(因みに竹中平蔵氏は代表的企業、パソナグループ取締役会長)の餌食になってはいけない。どんな企業でもいいが、社会保険完備企業の正社員になるべきである。

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