2016年2月15日月曜日

芝居見物の心算

今日は衆議院予算委員会が終日 NHKで中継されていたので、それを時々見て大分時間を潰すことが出来た。午前中の質疑で興味深かったのは、軽減税率に関する質疑。民主党の古川元久氏が質問者で、今回内閣が決定した軽減税率には、実施するうえで難しい問題がたくさん含まれており、とても公平で簡素な税制でないことがよく分かった。古川氏に依れば、面倒過ぎて中小零細事業者には廃業を決めるような人が出てくるのではないかとのこと。

麻生財務大臣が主に答弁に立っていたが、大臣自身元々軽減税率に反対だったのだから古川氏の指摘をとても全面否定はできない。ニヤニヤしながら質問を聞いて「みんな慣れるようになるまで辛抱強く待つしかないでしょう。」みたいことでお茶を濁していたが、果たしてこんないい加減税制をまとも実施できるのだろうか?もっともそれ以前の問題で、所費税増税自体が年内解散ですっ飛んでしまうとの噂も絶えない。

このやり取りの裏側には、当然ながら質問者を含めて財務省のお膳立てがある筈だ。財務省は消費税は上げたし、軽減税率は潰したしで悩ましいだろうが、現政権が潰れるのは最も困ることかもしれない。いや、むしろ安倍政権が潰れても麻生政権が復活してくれるなら文句無いベストなんて思っていかねない。予算委員会は総理と財務大臣はずっと座りつづけなくてはならない決まりのようだ。この二人を見ていると、態度の太さは圧倒的に麻生氏に軍配が上がる。

第2次安倍内閣発足以来3年も同じポストに居続けているのは麻生氏だけとのこと。官僚連中の大臣操縦術もいろいろあると思うので、まさかと思うが、麻生自身「安倍でさえ2度も総理が出来たのだから」とか「米大統領民主党候補のサンダース氏は74歳だそうだ」なんて思ってとんだ勘違いもしているかもしれぬ。他の大臣は入れ代わり立ち代わりだが、今日あたり見ていると、誰一人大臣らしい風格を備えた人物が見当たらない。正に田舎芝居を観る思いであった。

特に今日は安全保障関連質疑が皆無だったので、高市氏、丸川氏、島尻氏の三女性閣僚が入れ替わり登場したが、これがまた酷過ぎる。特に高市氏と丸川氏に関して言うと、答弁のご粗末さ以前に不貞腐れた目つきが何ともいやらしい。ネット上で高市氏のことをナチスのゲシュタボ姐さんと書いてあったのを見て、上手い喩えだと笑ってしまった。総理自身が己のポストを北朝鮮の総書記と同様に勘違いしているから仕方ないのかもしれぬ。

一寸話が変るが、今朝朝食時に婆さんから聞いた話が今日の委員会の質問(誰の質問であったかは失念)で出てきたのでびっくりした。「友人が金庫屋の商いをしていて、阪神淡路大震災直後に大儲けをしたそうよ。マイナス金利がどうのこうのなんて言うことになると、又彼女の家が儲かることになるかもよ。」少なくと亭主より遥かに経済問題には詳しそうだ。

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