2015年12月16日水曜日

税金狂詩曲

このところ連日のように、再来年の春実施されると言う消費税増税(2%)の際に導入される予定の「軽減税率」に関するマスコミ報道を賑わせている。昨日も自民党ポスターで笑ってしまった話を書いたばかりであるが、「軽減税率」の話題も笑わせてくれるとしか言いようがない。内容については生半可な知識しか持ち合わせないが、要するに複雑怪奇であり、消費者にあまりメリットが無い割に、納税者である中小企業事業者の負担が大きいことだけは詳細を見ずともはっきり分かる。

それでも、ことが公明党の要望に端を発しているので、首相の鶴の一声をもって決めたとのこと。未だ整理しなければならぬ問題が山積しているようだが、これまでに要した日数はかなり長い。その間、マスコミは無意味な報道を延々垂れ流し続けたので、先の国会での混乱、即ち安保法制関連での与党の横暴はすっかり鳴りを潜めた感がある。政権幹部が意図的に仕掛けているのだろうと思うが、国民は忘れっぽいとたかを括ったのか。

その上最近流されている(与太)情報、来年予定されている参議院選挙に合わせて10%増税の棚上げ発表で衆議院も解散、衆参同時選挙実施→自公の圧勝→憲法改正に進む。馬鹿馬鹿しいとも口惜しいともか思うが、何でもありの魑魅魍魎の世界だ、現実化しかねない。何れにしても国民がここまで舐められては、怒ることさえ忘れて、笑わずにはいられない。

ことの序でに消費税なるものについて少し調べてみたので、ご参考までに掲載させて頂く。先ず2015年度の税収の内訳は所得税16兆円・法人税11兆円・消費税17兆円で、25年前(1990年)の構造は所得税27兆円・法人税19兆円・消費税が3兆円とまるで違っていて、所得税、法人税が激減して、消費税だけが突出して拡大しているのだ。法人税について政府は消費税増税時にさらなる引き下げを明言している。何と丁寧に国民を痛めつけて法人を大切に扱うことか。これで国家の経済が良くなり、国民が幸せになるなら目出度い限りだ。

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