2015年11月5日木曜日

長生きは結構だが

先日も書いたが、運転免許証の件。73歳で認知症の人もいれば、93歳でも認知症でない人もいるだろう。認知症なんて医学用語かどうか知らないが、あまりピンとくる言葉では無いことだけは確かだ。ぼけ老人は医学用語ではないが、分かり易い普通名詞だ。医学的にはもっと明解な診断結果が欲しいものである。歳を取れば五感も鈍るし、反射神経の感度も劣化するに決まっている。筋肉の劣化に至っては20歳前後でピークアウトするのが実感だ。高校時代までは鉄棒が好きで、高鉄棒にぶら下がって腕力だけで鉄棒の上まで身体を引き上げることができるのが自慢だった。

大学に入ってから後は、東京での刺激が強すぎてすっかり怠けてしまった。就職したての頃、日比谷公園にあった鉄棒に目が止り試みにぶら下がってみたが、全く情けないことに、もう蹴上がりさえできなくなっていた。22か23歳頃のことである。個人差はあっても、肉体の経年劣化を止めることは難しい。70歳以上は運転免許の更新にはやや厳しいテストがあるやに聞くが、余り実態が伴っていないようでもある。

個人差があるので、老人の肉体の劣化度を測るのは何が適切なんだろう?教習所の実技だけでは難しいことだけは分かる。マイナンバー制が稼働し始めたら、医療情報として癲癇での受診が自動的に免許資格の取り消しに繋がる日が来るのだろうか?

昨日は郵政関連で、東証に新規大企業3社が上場されたとのこと。何年も前から予定されていたことなので驚くには当たらないだろうが、報道によると10数兆円の新規株を購入した半数以上が新規の投資家だったとのこと。流石これにはびっくりした。不景気なことばかり言っている我が家とは全く逆に、日本にはまだ相当なお金持ちがいるらしい。安倍政権が目指す景気回復も実現するかもしれぬ。

若い時分には想像すらできなかった目まぐるしい世相の変化を見るにつけ、よくも長生きしたものと思う。時には、両親が90歳まで生きたので、ひょっとすると俺もうまくすればなんて思わないでもない。しかし冷静に考えれば、社会的に無用の長物化した現在、後5年も10年も生きることはある種の罪ではないかとも思えてくる。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

今日の93歳の女性のひき逃げ事件を知らずにこのブログ書かれたのなら凄い慧眼。まだ75歳なのに後10年生きられないなどと弱気にならないで下さい。

senkawa爺 さんのコメント...

渡辺茂さん
コメントをありがとうございます。
93歳女性のひき逃げ事件を知って書きました。
弱気はいけないと思いますが、どうしても社会(身近な家族などを含めてですが)と自分の関係の将来を考えると、余りハッピーな姿が見ないのが残念です。