2015年8月7日金曜日

戦後教育礼賛

安保法案にばかり目が行くが、それをいいことにかどうか知らぬが、現政権がやろうとしていることは相当えげつないことのようだ。昨日のブログに元教員の弟が心配してコメントを書いてくれた。同様の記事が今日の日刊ゲンダイにも掲載されている。『教育制度を変更し…安保法案の陰で進む「改憲」洗脳シナリオ』と題して若者の「洗脳教育」を次のように書いている。

引用
<自民党文科部会は7月、選挙年齢が「18歳以上」に引き下げられた公選法改正を受け、教育公務員特例法の改正を提言した。政治的中立性を担保する――として、違反した教員に罰則を求めたほか、高校生の政治活動を規制する文科省の「昭和44年通知」の見直しにも踏み込んだ。表向きの理由は「政治的中立の確保」だが、本音は「自民党批判の発言は慎め」と言っているに等しい。
軌を一にして、文科省は5日、16年度にも全面改定する学習指導要領の骨格案で、高校の新たな必修科目に「公共」の導入を公表した。高校生が政治参加するための「主権者教育」というが、文科省が政権の“思惑”を忖度した面は否めない。>

頭が悪い癖に改憲に向けてひた走る安倍政権、そこに群がるチルドレンだが卑しい顔が多い上に脳みその程度の悪さは目を覆うばかりではないか。こんな奴らに学習指導要領なんかいじられたら目も当てられなくなるのは分かりきっている。世界中から日本の戦前回帰について疑念が持たれているのに、戦前戦中の過ちをまともに理解していないだけに始末が悪い。ああでもないこうでもないと半年近くを費やして有識者懇談会なるものに意見を求めて、来週にも戦後70年の談話を出すそうだ。

昨日の報道によると、有識者懇談会の答申内容が笑わせてくれる。何でも30数頁の文書らしいが、この程度のものなら1日分のブログを書く時間が有れば俺にも書けそうだ。何れにせよ、民主主義も民主憲法も理解できない幼稚な頭脳で『改憲』だけを考えられた日には国民が迷惑である。日刊ゲンダイの記事は次のように締めくくられている。<自民党の改憲論者は「国破れて憲法あり、では困る」なんて言っているようだが、憲法破れて自民党あり、ではもっと困る。一刻も早く政権の座から引きずり降ろすべきだ。>全く同感である。

自民党内では戦後教育が国民を駄目にしたと言っているようだが、こちらは丸々戦後教育で育てられた。確かにかなり自由を満喫した人生であったかもしれぬ。しかし少なくとも他人に迷惑や不幸を及ぼしてまで己の満足を得るなんてことは厳に慎むべきと教えられてきた。こう言った基本的道徳は戦前も戦後ないだろう。同じ教育環境にありながら、かくも我がままな人間が出来てしまったのは、気の毒ながらやはり家庭環境の影響が大きいのだろう。

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