2015年8月10日月曜日

ダッチロール

連日の病院通いと放射線照射の副作用である頻尿(最近は夜でも1時間半と我慢できない)で疲れ果てたのか、昨日と一昨日はテレビ新聞はおろかパソコンでのニュースも確認する気も起らず、今月初めに入会したフィットネスで小1時間歩行器を使っただけで、あとはボーと過ごしてしまった。今朝はテレビつけるなり、世界水泳で男子400m個人リレーで瀬戸大也がやっと金メダルを獲得してくれたようだし、テニスの錦織圭もツアー10勝目を挙げたとのこと。年寄りも負けずに頑張ろうと、少し元気を取り戻した。

3日ぶりにネットでメルマガや日頃愛読しているブログを読むと、政権が相当ダッチロールしている様子が伺える。今週水曜はお盆と共に日航機123便の御巣鷹山墜落事故の日がやってくる。もう30年も経つことになるようだが、当日のことは記憶に鮮明だ。大阪に在住していて、翌13日早朝から個人的に親しかった顧客のグループに入れてもらい、石川県にゴルフ旅行の予定になっていた。当日駅に行くと、肝心の主催者である顧客企業の常務が平服で居て、社員が同機に乗っていたので安否確認するまで会社を離れられない。遅れて参加するので宜しく、との話。

それから暫くは、誰と会ってもこの遭難事故の話でもちきりだった。小生の会社でも、制作していたテレビ番組でタレント坂本九さんを起用していたので大騒ぎになったことはあとで知ることになる。この時に、飛行機が操縦不能になって目標路線を外れてふらふらしながら飛ぶことを「ダッチロール」と称することを知った。安倍政権の最近の状況を例えるには実に相応しい言葉らしい。夏休み返上で一気に上げようとした例の安保法制からして、丁寧に説明と言えば言うほどに、説明が支離滅裂になりダッチロールし始めている。

世界的なイランへの経済制裁解除への動きを見て、当初力説していたホルムズ海峡の危機除去を引込めたと思ったら、何を血迷ったか急に中国を名指しで、日本を襲ってくるようなことを言い出し始めている。米国からも強い要請があり、中国とは良好な関係再構築ではなかったのか?ロシアとの関係、北朝鮮との関係も然り、何一つ一貫した政策実行が出来ているものが無い。経済政策のアベノミクスは何処へ行ったものやら、既にレーダーでも機影を確認できなくなっているみたいだ。

更に醜悪を極めるのは、今月6日と9日の原爆の日の挨拶での「非核3原則」の出し入れ、沖縄辺野古の工事休止に岩手県知事選自民推薦候補の取り下げ問題、国立競技場問題等々。何が「千万人と雖も我行かん」だ。一方で、失政が続くのでつい気を許しがちだが、政権が握っている強大な権力には少しも傷がついていない。安保法制を尤もらしく国会で審議しているにも拘らず、米国の言われるままに日米地位協定を勝手に変えて、極東の範囲を超え、実質的に自衛隊が米軍と行動を共にすること約束したり、元教員の弟が凄く心配してるのだが、教育制度改悪に突き進んでいる実態がある。

公共の時間の創設とか、教育学部を減らすとか、問題は数々あるようだ。中でも人文系の大学を減らして理工系を増やすなんてことは暴挙に違いあるまい。選挙で選んだお前たちの責任だ、と言われてしまえばそれまでだ。確かに親しい友人の中にも安倍支持を公言する者もいるし、自民党支持を先祖から引き継いでいる親族や友人もいる。しかし、自民党も幾ら人材が払底していると言われようと、腐っても鯛だろう。党内でこの稚拙な総裁を一刻も早く引きづり降ろしてほしいものだ。

今朝になって、真夏の夜の夢のようだが面白いブログに出会った。『立憲党で選挙に勝つ - 小林節を首班とする立憲連合政府の閣僚名簿』確かになってほしい人物は選挙に立候補してくれない。
6月26日のブログなので少し前のものだが、新鮮味がある。お楽しみを!
http://critic20.exblog.jp/24315153/

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