2015年8月28日金曜日

上手くいかないものだ

天気予報では秋雨前線の接近と言っていたが、先週までの酷暑が嘘のように今日も涼しい。それにしても、子供たちの夏休みも終わらない8月中にこんなに涼しさが続くのも一種異常に感じる。少し早いが秋風に誘われて、こちらも慌てた話でもないとは思うが、少し身辺のことを考えてみた。75年に亘る来し方は考えても仕方がないが、随分好き放題にしてきたようにも思う。罰が当たった訳でもあるまいが、今年は終に前立腺がん治療に専念する年になってしまった。

昨年まで出来たことで、思うに任せぬ仕儀になったことが沢山あるのはやむを得ないとしよう。問題は今後の問題だ。あと1ヵ月もすれば一応前立腺がんの治療は終了することになっている。局所的に治っても転移しないとの保証はないのだろう。治ったつもりでいたが、がんの転移で再度病院通いしている友人知人は枚挙に暇がない。その例外であることを祈るしかないが、例外であったにしても、先の年月に関しては真面目に考えなくてはならない。

残すところあと何年とはっきり分かれば、より具体的にイメージでいるだろうが、今日以降の歳月を特定できないのが悩ましい。この秋以降は生活態度や様式をかなり変えなくてはならないことになるだろう。これまでの人生でも思い通りいかないことばかりで、思った通り、計画通りなんてことは殆ど無かった。秋以降について真面目に考え、計画を立てるべきかと思うが、立てたところでその通りになる筈もない。

幸い今までにやり残したことや、これから先にあれをしたいこれをしたいと思うことは殆ど無い。毎日を昨日今日と同じように平穏無事に過ごせれば良いだけのことである。一見簡単にも思えるが、落ち着いて考えると、相当難しい問題かもしれぬ。少し考え始めたが、やはり途中で考えるのをやめてしまった。その後いつものように日大板橋病院に行った。かなり計画的な行動であるが、これは病院のスケジュールに合わせているからである。

病院側は最新鋭の機械での治療なので、時間を厳守してくれとのこと。こちらに時間はたっぷりあるので、いつも指定された時間の5分前には必ず放射線科で受付をしてもらっている。ところがこの最新鋭の機械、今週は何故か具合が悪いようだ。先ず、火曜日に病院の門まで来たところで電話があり、今日は機械がトラブッテいるので申し訳ないが、お帰り願いたいとのこと。

今日は待ち時間が大幅に延長。400ccの水を飲んで待っているのでおしっこが我慢できなくなった。しかし放尿してしまうと、もう一度水を飲み直して1時間近く待機することになる。油汗をかきながら我慢して治療を受ける。終わった瞬間、技師の人も心得て、後の手順を相当省略して「このまま直ぐトイレに行って頂いて結構です。」言ってもらった時はほっとした。

何でもこの機械は輸入品で、東芝が輸入とメンテナンスを受け持っているのだそうだ。エラーが発生するのは、3つの機械が一体となっていて、3個間の通信が上手くいかなくなることが原因らしい。多少パソコンを弄るので分からないでもない。現代はコンピュータで制御されるもの多いが、精密に設計されている機械ですら屡エラーが起きる。宇宙ロケットや原発だって同じことだろう。

ましてぼけ老人が雑駁な計画を立てたところで、上手くいく道理が無いだろう。妙な形で午前中の思考停止に納得した。

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