2015年8月12日水曜日

頭を冷やそう

昨日個人的な夏休みについての思いを書いた。外国ではこのシーズンをどのように思っているかは知らないが、大方は単なるお休み、ヴァケーションの季節と捉えていたとしても驚かない。日本人にも同様の思いの人は少なくないかもしれぬが、テレビでも毎年のように想い出の歌謡番組が編成されるように、多くの人にとっては先祖や過去へ思いを致す季節なんだろう。

ところが、他人への思いが全く無いような総理のために、国会は夏休みも無しに動いている。真剣に審議を続けている議員諸氏には申し訳ないが、暑さのせいも加わって、現実的な社会問題を本気で考える気力が湧いてこない。しかし、昨日も参議院では安保法案の特別委員会があったようだ。共産党小池亮氏の質問に防衛相が真面に答ることが出来ず、これ以上の質問が出来ないと言うことで審議がストップている。これを奇禍として折角お盆でもあるのだから、皆少し休みを取って頭を冷やした方が良いだろう。

昨日11日は東北大震災の月命日に当たる日なのに、鹿児島川内原発に火を入れたり、とんでもないことをするもんだ。と思っていたら、当の本人安倍総理自身は勝手に休暇を取って、ご別荘に行っていたらしい。どこまで身勝手な人間なんだろう。民主党大塚耕平氏が「意見見解の相違はあるが、総理が不在で岸田外相、中谷防衛相お二人だけなので、質問に対する答えが誠実且つ端的で分かり易く、質疑がスムーズに進んでいる。」と質疑の途中に、態々皮肉ではないですよと付け加えながら言った。大塚氏も人が悪い、これ以上の皮肉は無いと思うので笑ってしまった。

俗なことについて触れてしまったが、多くの国民は国会のことなんかどうでもいいだろうし、娑婆の動きで気になるのは精々高校野球ぐらいのことだろう。何よりも今は家族団らんの時だ。子供や孫たちに会ったら、先祖のことを聞かせてやりながら、何かの序でに、日本が嘗て世界を敵とするような大戦争をしたことや、最大の敵国が米国であったこと、その米国に完膚なきまで叩きのめされたことなど触れてもらえば御の字だ。

一応戦前に生まれてはいるので、孫に少しくらいは話が出来るかもしれぬが、とても戦争の悲惨さを知っているとは言えない。従って自ら語るよりは、ただ戦争のために苦労した両親を含む多くの人に思いを馳せることの方が圧倒的に多い。たまたま昨日のメルマガで、日本がポツダム宣言受諾を打電したのが8月10日で、当時の敵国ではこの日が終戦記念日になっていることを知り、又複雑な思いに駆られた。8月15日以降に戦死された方も多い筈だが、ポツダム宣言が発表された1945年7月26日以降に亡くなられた方の無念を思うと、何かに祈らずにはいられない。

*因みに、今までポツダム宣言受諾については、下記のように理解してた。
「1945年(昭和20年)8月14日、日本政府は宣言の受諾を駐スイス及びスウェーデンの日本公使館経由で連合国側に通告、このことは翌8月15日に国民に発表された。」
終戦の手続き一つとっても知らないことは未だ沢山ありそうだ。やはり外交関係には正式な手順が必要と言うことなんだろう。

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