2015年7月7日火曜日

ギリシャと日本

ギリシャは地中海の奥に位置する気候温暖の国であり、文明発祥の地でもあるので古代遺産に恵まれ、日本の旅行好きには憧れの地と承知している。他には何だろう、後家さんになったジャックリーヌ・ケネディを娶った何とか・オナシスさんなんて大金持ちが居た。確か世界的海運業で財を成した人だった。旅行に縁遠いので他に余り知ることも無いが、このところ連日報道を賑わせている。

何でも国の借金が多くて、借金が返せないので銀行にお金が無くなっているのだそうだ。お陰で1週間以上銀行が店を開けられない状態が続くと、俄かに信じがたい現象になっているらしい。海運業の他にどんな産業があるのかも知らぬが、肝心の観光業、ホテルや飲食業などは営業が出来ているのだろうか?地中海かアドリア海か知らぬがロマンティックな思いを胸に観光に出かけた人は大変かもしれぬ。

そもそも、なんでそんなに無理な借金をするのかも不思議だが、聞けば国の経済規模に対する借金の比率は、日本に比べれば遥かに低いらしい。主な貸し手はEUの中央銀行らしいが、この借金を40歳の若い首相が出現して、踏み倒しかねない勢いで、貸し手と交渉しようとしているらしい。対するEUリーダーのドイツやフランスは、もう仲間にしてやらないよと強硬だとも言われている。

結果がどう落ち着くにせよ、観光地としての魅力は多分変わらず、相変わらず日本から大勢の観光客が押し寄せるのかなぁ。兎に角経済問題て奴は分かり難いものではある。国家の借金に関しては日本の方が遥かに大きい筈だが、ギリシャの大騒ぎをよそ眼に落ち着いたものだ。一つはギリシャの経済規模が小さいので(友人が教えてくれたが、埼玉県と同じ程度だそうだ)、ギリシャで銀行が幾つか倒れるような経済危機が発生しても、他国、特に日本に対する影響は殆ど無いらしい。

もう一つの問題、日本も同様の経済危機が訪れるのでは、についてである。これはについては先ず、借金の性質が違うので心配ないとの説がある。ギリシャは国外からの借金だが、日本は国内福祉や産業の為に国民に借金しているだけだから心配無い、説である。確かに昔のように、国民に借金をして戦争して消費してしまっている訳でもなさそうだ。ではあるが、相当の無駄遣いはあると思うのだが。

一方、我が国の借金はインフレを起こすためだけに無意味な?借金を続けているだけに、余計たちが悪い。外国相手ではないから踏み倒す訳にもいかず、現在目標とするインフレが起きていないから良いが、インフレが起きていざ政策の変換時期が来たらブレーキが利かずに大変なことになり兼ねない。何よりも、国の財政を回復して国民への借金を返すと言えば格好良いが、結局は国民の預貯金を国家が吸い上げる(価値を減額する)だけのことである。

こっちの意見は分かり易い気もするが、これからギリシャ旅行の計画を立てる人と似たようなもので、預貯金が無ければ気楽なものだ。

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