2015年7月6日月曜日

なでしこジャパンに拍手

なでしこジャパン、惜しくも優勝は成らなかったがよく頑張った。佐々木則夫監督以下選手の全員からひたむきな気持ちが伝わってきた。改めて大きな拍手を贈りたい。スポーツと言えば、小学生の頃は水泳の古橋選手やボクシングの白井選手ぐらいしか名前を知らなかったかもしれぬ。引き換え現代は、いろいろな種目で世界に通用する強い選手が次々に現われている。子供たちもそれぞれに憧れ、幼い頃からスポーツに励む子が増えているようだ。

決して悪いことではない。勉強だけが人生の全てでもあるまい、幼い頃からトップアスリートを目指すのも一つの生き方だろう。若い時から自分の人生目標を持って生きることは素晴らしいことかもしれない。何を目指しても懸命にすればするほど、上手くいく場合もあるだろうが、逆の場合の方が多いに違いない。しかし、誰にとっても人生は多少の紆余曲折があるにせよ、挫折無しに人生一直線なんてことはあり得ない。そして人間は成長するとしたものだ。

昨夜もテレビを観ていたら、司会の関口宏が手品師マギー司郎の半生を聞き出す番組があった。途中で寝てしまったので中途半端な記憶だが、マギー氏は昭和21年生まれだそうだ。昭和30年代前半、高校に上がる年齢くらいで何も考えずに家出をして上京、何となくマジシャンになってしまったとの苦労話をしていた。彼は子供の頃から知恵の輪が大好きだったらしく、結局は芸が身を助けたようだ。

彼より少し年上に当たるが、確かに子供の頃に、将来何をしたいなんて考える余裕が無かったような気がする。彼の場合も、東京には茨城の田舎と違って何か輝いているものがあると思い込んで家出までしてしまったようだ。こちらは一応田舎で高校まで行っていたので、彼ほどではないかとも思ったが、よく考えると余り大差は無い。将来なんか何も考えずに、何が何でも東京の大学に行きたいの一心だった。

その程度のことだから、結局大学卒業間際まで就職先も決まらず、何の志も無いまま小さな広告会社に入って、ずるずるとその日暮らしの成り行き任せで現在の体たらくになってしまった。はなから足が地がつかない人生なので、人生を振り返って後悔だけはすまいと自らに言い聞かせている。でも達成感やら感激が薄い人生であるのも事実かも知れぬ。その何か欠けている部分をここ何週間か、なでしこジャパンに埋めてもらったので、今日は気持ちよくブログを書いている。

ことの序でだが、政府もスポーツを振興しようとするなら、もっと人材の育成に資金を投入すべきだろう。本来オリンピックを東京に招致したこと自体問題だ。まして国立競技場を壊して建て替えるなんて愚の骨頂である。旧国立競技場をを残し、最新の技術でバリアフリーなどのリニューアル化を図り、半世紀前の感激を同じ競技場で再現してほしかった。イスタンブールであろうとバルセロナであれ、勝てる選手を育てることが最も重要だ。東京オリンピック時に生まれていなかった青年と意見が一致して嬉しかった。

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