2015年7月15日水曜日

実に恐ろしき虚仮の一念

暑さで気が狂った訳でもあるまいに、今日の安保法案委員会採決は歴史的暴挙と譬えてもいいだろう。議会のルールにのっとっているのだから文句は言えないだろうが、次回国民が権利を行使する時まで忘れないようにすべきだ。午前中の審議を観ようと思ったのだが、何故かインターネットが繋がらない。アクセスが集中してサーバーがダウンしたなら結構なことだ。

仕方がないので午前中は区役所まで往復してたっぷり汗を流した。高額療養費還付請求の為である。癌治療の割に、今のところ大した金額にもなっていないが、それでも3月分の還付金が854円あるそうだ。3月中に支払った医療費(薬代を含む)の領収書を全部揃えて窓口に提出しなければならない。何でもシステム化されている世の中のように思うが、区役所では「レセプトで金額を確認しているだけなので、実際の支払金額は領収書を確認させて頂く必要があるのです。」とのこと。

こちらの顔に吹き出る汗を見て「暑い中ご苦労様です。年末までまとめてご請求いただいても構いませんので。」と親切に教えてくれた。どうせ暇人で運動がてら歩いているのでどうでもいいが、確かに今日も暑かった。

帰ってネットを確認すると、午後かと思っていた委員会採決は12時半頃やってしまったようである。虚仮の信念とは恐ろしいものだ。次のニュースが目に止まった。安倍総理は「信念と確信があれば政策を前に進めていく必要があるだろう」と述べ、採決の撤回には応じない姿勢を示したそうだ。

同じニュースの中にもう1件聞き捨てならない発言が掲載されている。『安倍首相周辺からは「どうせ理解はされない。支持率も下がるだろうが、国民は時間がたてば忘れるだろう」との声も聞かれた。』国民を愚弄するも甚だしい。

2、3日前からネットでは少し情報が出ていたので気にはなっていたが、中東で邦人ジャーナリストが行方不明になっているようだ。新聞テレでは未だまったく取り上げていないが、官邸では既に事実を確認しているようでもある。
「ジャーナリスト安田純平氏がシリアで拘束されるも、安倍官邸が安保法制への影響を考え情報を隠蔽!?」との見出しで次のように書かれている。

「もちろん安保法制の国会論議への影響を考えてのことです。今の段階で下手に情報が出れば、強行採決がふっとびかねない。だから、隠せるだけ隠そうということでしょう。今後も、政府は後藤さんのときと同じで人質交渉をする気なんてないでしょうね。そのまま放置して、もし発覚したら、逆に『だからこそ安保法制が必要だ』という論議にすりかえる構えでしょう」

http://lite-ra.com/2015/07/post-1278.html から抜粋

0 件のコメント: