2015年5月5日火曜日

嘘つきは泥棒の始まり

大型連休とて近くの商店街には人影がまばらだが、高速道路は渋滞しているようだし、列車も満員のようだ。大勢の人に行楽の余裕があるのは、日本は不景気と無縁の証拠だろうから目出度い限りだ。高校時代の同期生が、10年以上も連休が続いているので何を今更、感激は皆無なりと言った趣旨のことを述べていたがその通りだ。我が家も男ばかり孫たちの端午の節句とて、婆さんは早朝から彼等に柏餅でもご馳走しなきゃと、いそいそとお出かけ。こちらは一人淋しく置いてけぼりで感激よりむしろ侘しい限りだ。

ところで、このところ熱心にニュースをウォッチしていなかったせいもあるが、総理の帰国がマスコミで大した騒ぎにはならなかったようだ。第一総理のお姿を米議会での演説以来殆どお見受けしないと思っていたが、一昨日の3日にはいつの間にやら帰国されていたらしい。やれ国賓待遇だの議会での演説が大成功と持ち上げて大騒ぎしていたマスコミもいい加減なものだ。英国プリンセス誕生より、総理の凱旋を華々しく迎えるかと思っていたので拍子抜けしてしまった。

どうも、ワシントン滞在の先月27日と28日の2日間は、アメリカ側でもそれなりの配慮があって公式行事が重なったようだが、オバマ大統領と個人的親密さをアッピールするような行事は一切無くて、残りの3日間は総理も人並みに大型連休をアメリカ旅行で楽しんできただけらしく、流石のマスコミも論評のしようが無いと言うことだろうか。何時から始まるか知らんが安保法制関連の国会審議を前に、今朝の新聞に出ていた小さな記事が目に留まった。

自民党の高村副総裁がこの時期に北京を訪問していて、唐家セン元国務委員(元外務相みたいなものだろう)と会談したらしい。高村氏が超党派の日中友好議員連盟会長であるのも、氏の中国脅威論からするとおかしげな感じもあるが、案の定唐家セン氏からズバリ釘を刺されたようだ。曰く「お国の脅威論に中国を引き合いに出すのはやめなさい。」との意。他にも総理の演説や歴史認識について率直な批判があったらしい。高村氏が何と答えたか何処にも出ていないのが、マスコミのいい加減なところである。

何処の国の政治家にせよ率直な物言いは分かり易いが、どうも我が国の政治家特に政府関係者の言はもって廻って分かり難いばかりでなく、結果的にかどうか別として結局嘘を平気で言ってしまう節がある。これを改めないと世界からまともに相手にされなくなるのではと心配の限りだ。些細なことのではあるが、
昨日婆さんが教えてくれた。何でも総理の訪米に随行した山本一太氏が総理のツイッタ-を代筆していたらしく、総理のツイッタ-に山本氏個人ツイッタ-に書くべき内容を書いてしまったらしい。

元より総理自身がツイッタ-を書くとも思えぬが、ほんの小さな嘘でも重なると意外なことに陥りかねない。婆さんの薦めでその件をネットで検索していたら関連して面白い記事にぶつかった。先々月参議院の予算委員会での民主党議員(大久保勉氏)の質問に対する総理の答弁である。

大久保議員「総理はツイッターやフェイスブックに手数料は払っていまか?」
安倍総理「私個人のものは私が払っております。官邸のものは官邸が公費で払っております」
大久保議員「ツイッターもフェイスブックも無料ですけど、総理は本当に払っているのですか?」

引っ掛け質問は子供じみているが、総理が国会の場で知らないことを誤魔化しの答弁で逃げ切ろうとするのは感心できない。

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