2015年1月23日金曜日

人質の運命?

今日も例外的に午前中のアップにする。

現在起きているイスラム国からの脅迫事件は日本国に対する脅迫であり、国家的な危機局面の筈だが、国民に対する政治家からの発信力の低さには驚くばかりだ。ざっと検索してみると、一人だけ元タレントの山本太郎氏のツイートが目につくだけで、与党も野党もまともにコメントしている現職議員は見つからない。山本氏は「2億ドルの支援を中止し、人質を救出してください」と書いている。この意見についての賛否は議論のあるところだろう。しかし頻繁に報道される政府関係者の発言が蛇かミミズか判じかねる訳のわからぬものだけに、他の政治家の意見も聞いてみたいものだ。

鈴木宗雄氏のように過去に於いて、特に外務省関係では、相当な実力を持っていた人物でも、現役を外されると殆ど1次情報は入らぬものらしい。ネットやマスコミ報道をベースにブログを書いて、現政権の外交音痴ぶりを批判している。与党に在籍している現役政治家であればマスコミに報道されない相当な情報を持っているだろうから、自ずから少しは変わった意見や感想が出てきても不思議はないし、それがこの危機的環境における責務だろう。総理は呑気なもので昨日財界の新年会に出席していたそうだが、も少し緊張感のある政治家が居てもよさそうだが、情けない話だ。

タイムリミットが今日の午後と迫っているので何が起きるか分からないが、心配している。流石に3日も経つと、マスコミで報道されない情報がネット上には多くなっている。その中でありそうだと思うのは次の話だ。「人質の後藤健二氏がイスラム国侵入をサポートしていたのが政府べったりのテレビ局(多分読売系のことだろう、事件発生以来後藤氏の情報量が群を抜いているそうだ)で、裏に政府の要請があり湯川遥菜氏の身代金交渉の為だった。」目的が相手に筒抜けだったので、最初の検問所であっさりミイラ取りがミイラとなってしまった訳だ。

この時点から政府は既に政策を間違えている訳で、その後は後藤氏宅に何度も脅迫メールが届くが、政府はこれにまともに対応しないばかりか、選挙をしたり、首脳がイスラム国の怒りの火に油をそぐようなことしてしまった。人質二人は最初から見捨てて、宗主国の覚えを良くしようと思っていたに違いないだろうとの説である。よく出来た空想かもしれぬが、事実としても驚かない。アメリカのCIAや軍隊が動いても人質の解放が実現できないのだから、情報戦での開放なんかあり得ないのは、マスコミは百も承知していながら政府発表を鸚鵡返しに流している。まともなのは、昨日イスラム国とコンタクトできるジャーナリスト常岡氏と政府から危険視されているイスラーム法学者・中田考氏を招聘した外国人特派員協会の動きだけだろう。

普段は森羅万象何でも知ったかぶりをする政治家の発信力の無さに唖然としながら、余すところ数時間以内に2人の人質に奇跡が起こることを祈らずにはいられない。

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