2015年1月25日日曜日

人質1名殺害と現政権

テレビに出て来る評論家の大部分は「この非常事態に総理を非難してどうする?国民一致して政府を支えるべきだ。」との論調が圧倒的である。「そうですかねぇ?」と言いたい。一般市民が政権の外交方針に異論があれば、今こそ声を大にすべきだと思う。今言わずにいつ言ったらいいのか。細野民主党政調会長が今朝テレビに出演して「今は原発事故と同じ非常事態だから、与野党を超えて政府を支えなくてはならない。検証は事件が一段落してから、落ち着いて国会内で議論したい。」とのこと。政治家としてはこれが正論だろう。

人質殺害がネットで公開されたのは昨夜の23時頃らしいが、深夜1時過ぎに手洗いに起きた時、婆さんの部屋のテレビがついていたようなので不吉な予感がしていた。案の定今朝5時過ぎにNHKで落語でも観ようと思ってテレビをつけると、落語の筈がニュース一色、悪い予感が的中してしまった。その後のテレビ報道を観ると、殺害予告同様この内容も事前に政府には届いていたもののようだ。形ばかり慌てふためいて見せ、真夜中にリアルタイムでテレビを観ていた家人の話では、緊急関係閣僚会議はものの5分位で、政府一丸となってその後の対策に万全を尽くすとのお決まりポーズ。総理の言葉は会議前と後とで寸分違わぬものだったらしい。

わざとらし過ぎて笑う気にもならぬ。形容詞やら形容動詞やらをやたらにちりばめた総理のお言葉。「痛恨」には深い反省の意味がありそうだが、反省の気持ちが微塵も伝わってこないのは、聞き手のこちらがおかしいのだろうか?総理を支えるマスコミの応援団も好き好んでやっているのだから本望だろう。それにしても脅迫者側を賛美はしたくないが、8500キロ以上離れた日本を事細かにウォッチしている節があるのは否めない。脅迫の段取りもやはり手馴れている。正直に言えば、たとえ世界平和のためだと言っても、怖くて余り関わりたくない。その目的の為に断固闘ったり強く要求できる総理は偉いということだろう。それで支持率が益々高くなれば、こちらの非国民的度合いが比例して高くなるが仕方ないことだ。

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