2014年12月2日火曜日

スキーシーズン到来

今日から本格的な冬型気圧配置となって雪国では降雪が続く予想になっているが、これまでのところ各地のスキー場は雪不足で、北海道では例年の30%ほどしか降雪が無いと嘆く声も聞かれていた。昨日法事があって長野に行って聞いても、志賀高原辺りも例年に比較すると雪はまだ少ないと言っていた。スキー場のオープンを待ちかねる年齢ではないが、つい先週の初めだったか、娘から「高2の孫がお祖父さんに、冬休みにスキーに連れて行ってもらいたいと言っている。都合は如何ですか?」との電話。

ここ数年すっかり祖父離れしている孫からのリクエストなので、むしろ喜んでご期待に応える旨の返事をした。ところが翌日再び電話があり「お騒がせしましたが、冬休みにスキーなんかしている陽気でなくなったようなので忘れてください。」で逆に少しがっかりしてしまった。帰宅すると婆さんが詳しい事情を教えてくれた。なんでも中間か期末か何かの試験の結果が出て、結果が予想以上に悪かったらしい。それで冬休みも勉強に打ち込まなければと気が変わったとのこと。そりゃ結構なことじゃないかと思ったが、そこからが面白い。

一緒にスキーに行く相談していた友人が2人いるのだそうだが、この3人で連れ添って副校長(昔の教頭先生らしい)に面会を求めて掛け合いをしたそうだ。我が身を振り返れば、職員室は校内で最も敬遠すべき恐ろしい場所。そこに自ら乗り込む度胸に先ずは感心するばかり。掛け合いは「冬休みに教室を開放してほしいことと、併せて先生に勉強を見てほしい。」結果、教室の開放は直ぐに了解が出されたようだが、言ってみれば補習授業をしてくれとの要求までは直ぐに返事が出なかったらしい。

当たり前だろう、先生だって1労働者だ。彼らがアルバイト代を支払うなら兎も角、なんで彼等の為に予備校の真似をしなきゃならぬのだ。親に相談して予備校にでも行かせてもらえ。大方そんな気持ちではなかろうか。孫たちにしても、高校生だからその程度のことは勿論分かっているだろう。しかし、敢えてそのような行動に出るのは如何なる存念なのか?面白くはあるが、少し理解し兼ねるところでもある。

何れにせよ己は勿論、母親である娘も、冬休みに自主的に勉強なんてことは夢にも考えたことが無いので、彼の心境を慮ることはできない筈。血筋からは窺い知ることが出来ぬ現象にせよ、スキーより勉強を優先する心意気は見上げたものだ。父がよく言っていた「山は逃げやせん。学生時代にやるべきことをしないと、後で悔やむことになるよ。」学生時代にやるべきことを疎かにして多少悔やむ結果にはなっているが、年を取ってから、山が逃げていないことを実感した。」スキー同行をキャンセルされて少しばかり残念ではあるが、それ以上に嬉しくも思うところがある。スキーする機会なんか、これからなんぼでもあるさ。

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