2014年11月4日火曜日

世界の政治 夢のサミット

今夜からアメリカでは中間選挙とのことで、与党民主党の劣勢が報じられているので、オバマ大統領も気が気ではないようだ。6年前の熱気が何だったのか。熱狂は崩壊に繋がると先日読んだ本に書いてあったが、本当にそうかもしれぬ。中国の景気が悪化しているがアメリカは景気が上向いていると伝えられるが、アメリカも株価が上がっているだけで、庶民の暮らしぶりはそんなに良くなってはいないようだ。

与党の議員が大統領を支持しないようなことをアッピールしないと選挙に勝てないとあっては、有権者も白けるばかりだろう。日本も1年以内には選挙が間違いなくあるようだが、きっと白けたものになるに違いない。大体日本にしてもアメリカでも中国でも、より早くとかより大きくといった概念を追求することをそろそろ見直して、足踏みしながら我慢とか辛抱について考える時期に来ているのではないか。

半ば喧嘩しながらも、幸い先進国首脳が集まる会議が年に一度は開かれる仕組みも出来ている。今年はお隣中国の北京で今月10日から開催とのこと。最近は20か国にも及ぶ参加国らしいので、首脳同士が腹を割って話し合うことは無いかもしれぬ。残念なことだ。1775年オイルショックを受けてフランス大統領のジスカール・デスタン氏が初めて招集したサミットは、招待されないにも拘らず乗り込んできたイタリアを入れても6か国。幸い日本は当初からメンバーになっている。

このくらいの人数で先進国首脳同士が数日話し合えば、互いに本音に近い悩みなんかが提示されて、真剣な討議も期待できそうだ。日本で言えば田中角栄氏の狂乱が幕を閉じた時代に当たるが、当時の世界の指導者が持ち合わせた哲学を果たして現代の指導者たちが受け継いでいるのかどうか?少なくとも我が国に於いて2000年以降の総理を見ると、森氏から安倍氏に至るまで8人11代になる。残念ながら何方をとっても、ご自身の存在をアッピールすることだけにご熱心で、世界平和や世界の安寧を念頭に真剣な討議をリードしたとはとても思えない。

日本の指導者だけの問題ではないだろうし、今更その責任を問うても仕方がない。サミットの枠組みそのものが、当初の目的からかなりずれてしまっているのは明らかだ。狂乱の世で想像を絶するお金持ちも生まれているらしい。あの世にお金は背負っていけないのだから、何方か奇特な方が、世界の指導者精々5人位に大金を積んで呼びかけ、世界平和の為に真剣に議論する場を設けてほしいものだ。

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