2014年11月3日月曜日

11月の祝日

昔「天長節」とか「明治節」、今の世では何故か「文化の日」。若い頃であれば休日は嬉しいが、この頃ではその有難味さえ味わえぬロートルになってしまった。それが証拠に高校同期生が一人、叙勲の栄に浴したようで新聞の全国版に名前が掲載されていた。故郷で文化の創造発展に大いに貢献されたからであろう、誠に結構なことだ。400人近い同期生が居ても、叙勲されたのは記憶の限りでは2人目。そう簡単に勲章は貰えぬのだろう。来月東京で会う予定があるので、忘れずにお祝い申し上げる必要がある。

今日は晴れの特異日とあって、先週半ばの天気予報が外れて良い天気になった。ご近所に菊を沢山(20鉢はあろうか)育てているお宅があり、毎日楽しみに拝見している。いろんな種類があるが、菊はやはり黄色い大輪が秋の雰囲気に一番よく似合うと思っている。今日は昨日とは見違えるほど花が大分大きくなっていた。花を鉢植えで育てて、庭先や玄関の脇に置くなんてことこそ、別に世界に自慢するほどの事でもないが、日本の立派な文化だ。

このところ、文化の輸出みたいことがテレビなどで取り上げられている。でも考えてみると「文化」は輸出するもの、輸出できるものだろうか?つい先週末に東京渋谷やあちこちでハロウィーンなるバカ騒ぎがあってテレビが大々的に報道している。故事来歴は詳らかでないが、日本の新嘗祭(勤労感謝の日)のような祭りであるらしいがキリスト教の祭りでもないらしい。正に外来文化だと思うが、どこかの国が日本に輸出を考えたなんてことはあるまい。強いて言えば、日本人が何処かの真似(輸入)をしているだけで、どこぞの国の人が見た時には、我が国の文化が日本に根付いたとは思わないだろう。

ラーメンを見て中国人が中国料理と思わないのと同じだ。欧米で寿司が大流行と聞くが、欧米人が美味そうだから真似をしてみただけのことだろう。結果的に酢や醤油、海苔などの生産者は輸出で販路が拡大すれば結構なだけで、総理大臣が張り扇ぎで「文化輸出」と騒ぐほどのことでもあるまい。むしろ長い歴史の中で、先輩諸氏が育んできた日本文化の美点を日本人自身が忘れないようにすることこそ大切だろう。

零細農家をぶっ潰すことを目標としている内閣に言っても無駄かもしれぬが、農作物収穫の意味も分からぬガキ共が飴や菓子を貰い歩くのは見ていても浅ましくて嫌なものだ。今時おはぎを作る母なんぞいないかもしれぬが、勤労感謝の日にはコンビニから買って来てでもいいから、家でおはぎでも食いながら、お父さん、お母さんの働きに子供が感謝する光景を想像するが、テレビ的には絵にならぬと言うことなのか。

0 件のコメント: