総理の海外出張

安倍総理が海外出張を重ねている一つの理由に、国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指して、その賛同を取り付けたいとの意思があるとも言われているらしい。まさかと思っていたら、先週のテレビで、岸外務副大臣がマジでそんなようなことを喋っているのをちらりと見てしまった。岸さんなんて人は見たことも聞いたこともない人だが、外務省のホームページから調べて見ると、何と安倍総理の実兄だった。

外務省のホームページで見る限り、国連安保理に関して最近かなり力を入れている感じが分かる。先月末東京で開催された「安保理改革に関するセミナー」では政務官の石原さんと言う方が「国連安保理が必ずしも十分に機能を果たせていないという現状の中、明年は国連創設70周年という好機であり、安保理改革を具体的に推進していく必要がある。その為にこのセミナーで前向きな議論が行われ、立場の収斂につながることを強く期待している。」と述べている。

自分の頭の蝿を追えない人間が、の喩えが全くピッタリではないか。国連の負担金が大きいことはよく聞くが、バブル時代だったろうか、同じようなことを志して発展途上国に金をばら撒いた挙句に、ものの見事に失敗に終わったこともそんな遠い昔の話でもない。外務大臣が米国の国務長官に面会(北朝鮮への対応についての説明するために)を求めても、今はとても時間が取れないと断られるのが実情の我が国ではないか。

事実ウクライナの問題、パレスティナ問題で東奔西走しているケリー長官を報道で見ている限りでも、尤もな返答だと思う。安保理が必ずしも十分機能できていないのは事実に違いない。それ程現在の世界平和は危機的状況にあるのだろう。そこに日本がのこのこ出かけて何をしようと言うのか。まさか集団安全保障で十分お役にたって見せます、なんて言いたいのではあるまいな。国連憲章で敵国条項に明確に敵国と書かれている日本国である。

しかし、これだけ長期に亘り平和憲法を守って参りました、と言うならば兎も角もだ。その憲法の解釈を私が変更しましたので、一緒に武器を持って立ち上がりましょう。なんて言われても、国連憲章改定は参加国3分の2以上の同意が必要とのこと。戸惑う国が3分の1以下とはとても思えない。まして安保理常任理事国入りなんかを発想する心理が理解できない。しかし総理が特段用も無さそうな国を歴訪している所以はそこにあったのかと納得した。

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