政治家の本音

政治家の発言程当てにならないものは無い。2枚舌なんて生易しい言い方ではとても追いつきそうにない。これに輪をかけるのがマスメディアの報道で、政治家の本音には迫るつもりが最初から無いのか、迫り読み解く能力に欠けるのか、何れにせよ報道はいつも上っ面を撫でることで終わっている。しかし、化けの皮と言う奴はいつかは剥がれるもので、そういつまでも多くの人を騙せるものでないことは知っておくべきだろう。

話が飛躍するが、昨日放送のNHK20時からの「家族に乾杯」の中で、高齢者夫婦には話題が無いので会話が途絶えがちと語ったご夫婦がいた。これも本音かどうか分からないが、少なくとも我が家は安倍政権のお陰で夫婦間に話題が多くなる。この放送の後で「長い夏休み旅行から今日あたり帰国したのじゃないの?福田元総理の中国訪問はテレビで取り上げているけど、それにしても総理の顔が見えないわね。」と話しかけられた。言われてみると、最近ニュース番組を観ることが少なくなっていることもあり、暫く総理のご尊顔を拝んでいないようだ。

余裕をかまして外遊に出かけたところで、国内経済のアベノミクス効果も期待通りにはいかないだろうし、国際情勢が総理閣下の頭の回転が追い付かない程に危機的、流動的なので発言のしようが無いのかもしれぬ。報道各社も肝心な話題には突っ込まず、1ヵ月も先の内閣改造の言質を取って喜んでいるのだから辟易しない方がおかしいと思う。しかし内閣改造が表面に出てきたせいだろうか、福島原発ではないが、自民党内部の地下水脈が少しずつ地表に漏れだしてきた感も否めない。

その第一が党総裁と幹事長の確執で、仮面夫婦ではないが、右翼同士で極めて仲良く党と国会運営に当たっているかのごとく振舞ってきたが、ここに来て互いに腹に溜めてきた一物二物が噴き出しているらしい。昔から幹事長は総裁を馬鹿にしていて、且つ情も弁えないので政治家失格みたいことを言っていた時期があるようだ。一方総裁は総裁で、このところ地方選挙で勝てない幹事長の能力を疑り始めているらしい。確かに滋賀県知事選に続いて、今度の日曜日は長野県知事選。これも自民党は独自候補を擁立できず、前回民主党が推した前知事に相乗りせざるを得ないらしい。

今朝の新聞では、福島県知事も同じような仕掛けになる公算が大と書かれている。どっちもどっちだが、こりゃ面白くなりそうだ。おまけに言えば、福田元総理の中国訪問と習近平主席との会談も面白い。先日のテレビで政治ジャーナリストの大御所みたい顔をしている後藤謙次氏が「やっと真打登場」みたい台詞を吐いていた。要するに親中派の福田氏が安倍総理のために、今秋のAPECで日中首脳会談の根回しをしたというのだ。

しかし福田氏が帰国後に明らかにしたのは「尖閣問題の棚上げと、靖国参拝を断念すべき」とのこと。即座に官房長官が、条件付きの会談に応じることは無いと否定発言をしている。同じ派閥でありながら、福田氏は後輩の総理の外交姿勢を明らかに批判していることを公にしまでのこと。習近平氏との会談で何が話し合われたのか、APECで日中首脳会談なんて、既に問題外のことだろう。5分や10分会ったからと言って何になる。既に総理はアメリカは勿論、個人的に最も良い関係と言われた筈のロシア大統領プーチン氏にさえ電話1本掛けられない情けない状態に追い込まれていることが、徐々に明らかになりつつある。政治ジャーナリストの解説なんて、だから当てにならないのだ。

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