夏休み入りに思う

台風がやっと去って都心に真夏の暑さが甦ったが、今回の台風は異常だった。西日本や東北の降雨量の多さもさりながら、2週間近く全国的に影響を及ぼした夏台風は珍しかろう。今年は当初から中部山岳地帯など、高い山に登ることを断念していたので、個人的には台風に邪魔された感じはしていないものの。梅雨明け10日がベストと言われる夏山シーズンが大幅に短縮されてしまっただろう。世界遺産の富士山なんか今月末には小屋仕舞いに入るのが普通の筈。

ともあれ東京は、もうすっかりお盆休みモードで街全体ががらんとした感じだ。飲食店にお医者さんまで「今週お休みします」の張り紙が目につく。小生も明日と明後日は故郷長野に墓参りの予定なので、ブログも2日ばかりお休みさせてもらう。少なくとも日本では、夏の今頃を昔から先祖へ思いを致す季節としている。アメリカの大統領も夏休みらしいが、休みの直前、避暑地に向かうヘリコプターを背景に待機させてイラクの空爆を発表したばかりに、発表直後にゴルフに興ずるとは不謹慎だと非難されているらしい。

偉い人も楽ではない。どこで因縁を付けられるか分かったものではないので可哀そうでもある。我が国の総理閣下もアメリカ大統領に引けを取らない長期の夏休みに入られるとのこと。唯一の宿題は来月早々の内閣改造の構想を練ることで、尊崇能わざる靖国神社へは参拝されぬようだ。これまでにやりたい放題してきたのだから、少しは遠慮があるのが当たり前のことだろう。常識的に考えれば、今時8月15日に総理が靖国参拝しないと目くじらを立てる人間は少数だろう。そもそも当日は、陛下までご臨席になる公式の全国戦没者追悼式があるではないか。コピペの挨拶なんかに終わらず、意を尽くした慰霊の辞をのべることで国民の納得を得るべきだ。群れを成して靖国参拝する国会議員も冷静に考えるべきだ。

これで年内に日中・日韓の首脳会談の格好がつくなら、昨年のような年末の参拝も遠慮することになるに違いないが、それとても非難するには当たらないと思う。党の幹部と閣僚人事も結構ではあるが、英気を養って秋の臨時国会の主要課題に原発再稼働と集団的自衛権に関する憲法解釈変更について、是非真剣な議論の準備をしてもらいたい。後者については法案の準備が整わないので、次の通常国会に持ち越すようなことが言われている。しかしそれは無いでしょうだ。総理は国会の議席多数の優位性を以て、国民多数の支持は我に有りとお考えのようだ。

官邸の中にいるとどうしてもそうなるものらしいが、夏休みこそ官邸から抜け出し、側近を遠ざけて国民に意向を伺う絶好の機会であってほしい。少なくとも先に上げた2課題については、国民の意思が2分されていることに気が付いてほしい。と言っても遊ぶ仲間の殆どが幇間同然の人ばかりのようなので少し心配ではあるが、それでも普段に比べればいくらか娑婆の声も耳に届くだろう。高原の爽やかな空気を吸いながら周囲の山々を眺めて、山もいろいろ、国民の声もいろいろあることに気が付いてほしいものだ。

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